手塚先生、締め切り過ぎてます! (集英社新書 490H)
著者の福元一義さんとは、智プロで一緒で、
その、他者との距離をとることでは、
達人だった。
手塚先生とアシスタントの間に入って、きっと
アシスタントを手塚先生を、救ったに違いない。
それはアシスタントの技量以上のものだった。
手塚先生は福元一義さんのそこを、
深く頼りにしていたと思う。
鉄腕アトム(1) (手塚治虫文庫全集 BT 1)
第1巻は、『鉄腕アトム』になる前の『アトム大使』から掲載されています。
これは嬉しいですね。
『アトム大使』は、一つの完結した物語ですが、そこから、アトムが誕生したのですね。
文庫本ですが、アトム大使も含めて、9話収録されています。
かなりのボリュームです。
「赤いネコ」「コバルト」「ZZZ総統」「電光人間」では、前口上で手塚先生が登場します。
興味深いのは、「電光人間」で、若き石ノ森章太郎氏が描いていることを紹介しています。
やっぱり、アトムを読むと、いろんなことを思います。
アトムは日本初の連続TVアニメ化されましたが、これは手塚先生の快挙でしょう。その時、キャラクター商品というものが誕生します。手塚先生は当初、使用料を受け取るどころか宣伝料を支払わないといけないと思っていたということです。
さらに海外に輸出されます。
『鉄腕アトム』は日本文化の象徴のようにも思えたりしますが、そんな堅苦しいことを抜きにして、第1巻で描かれているアトムは本当に天使のような愛らしさです。
アトムと出会えた幸福のようなものを感じながら読ませていただいています。