モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン 完全版 [DVD]
1974年にBBCの "Flying Circus" シリーズが終了して以降、パイソンズは映画に進出し、成功を収めた。さらにエリック・アイドルはロンドンのパレスシアターで "SPAMALOT" を演出し、ミュージカルの歴史すら塗り替えた。映画「ライフ・オブ・ブライアン」は彼らの作品中、最高傑作と言われるもので、1969年から貫かれている「神や王室に対するタブーへの挑戦」、「英国の伝統に対する主張」が健在だ。これらの背骨はビートルズやマドンナにも共通している。また、天才的な発想と推敲を重ねた脚本の妙、前後のギャグを関連づけ、その間をアニメでつなぐ手法、いわゆるオチでおちゃらけにしないコントなど、そのオリジナリティは数え切れない。すばらしいの一言に尽きる。
モンティ・パイソン~ライフ・オブ・ブライアン【日本語吹替版】 [VHS]
宗教的に信じられてきたことへ一石を投じている感があります。とはいってもそこまで深く考えてみるよりは、ブライアンという歴史的な話に巻き込まれた青年の話と思って気楽に見るのが楽しいかも知れません。そして話がつながっているようで途中途中どっかにいっちゃうとこがまたみててバカバカしくて私は好きです。イギリス人の知人が大好きだといって、ビデオがのびるほど見てました。ブラックジョークが好きな人にはたまらない作品。
Spheres of Influence Suite
メンバーがとっても豪華。
Brian Lynch(tp), Miguel Zenon(as), Craig Handy(ts, ss)
Conrad Herwig(tb), Tim Ries(bs, ss, fl #1-4,6), Ronnie Cuber(bs, #5)
Luis Perdomo(p), Hans Glawischnig(b), Dafnis Prieto(ds, #1,2,4,5)
Robby Ameen(ds, #3,6), Pedoro Martinez(perc, vo), Marvin Dez(timbales, #3,6)
ちょっと前に出たYosvany Terryのアルバムとテイストが似ていますが、
管楽器が多いので、テーマのアンサンブルは凝っています。
羽目をはずずソロイストはいませんが、
艶っぽいLynchのラッパとZenonのアルトが目立ちます。
#5のPedoroの歌は
もうお約束ですね。
Lynchはオーソドックスなジャズからラテンまで
間口の広いラッパ吹きで、
今が旬かなぁ?
モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン(1枚組) [DVD]
西暦33年、イエス・キリストと同じ日に、隣りの馬小屋で生まれたブライアンは、ひょんなことから自身の出生の秘密を聞かされます。生まれ育った町であるエルサレムはローマ人の支配下にあり、ユダヤの人々は虐げられてはいるのですが、それなりに楽しそうにも暮らしていたり、なかなかシュールな世界が展開されているのですが・・・というのが冒頭です。
あの、モンティ・パイソンが作った映画ですから、ブラックな部分も多いですし、お馬鹿な笑いもたくさんありますが、しかし、それ以上に考えさせられる作りにもなっていまして、その当時であろうが現代であろうが簡単には正義と悪と決め付けること、その行為の中に悪が含まれてしまうというジレンマを上手くズレる笑いにまで作りこんでいます。さすが、です。
ブライアンの採る行動には情熱や理想がありますが、その結果がどうにも芳しくないことが多く、不条理に満ちています。ローマの支配から脱却を目指す過激派に入っても、過激派同士の維持の張り合いから、大きな目的(ローマ人からの自治の回復)に協力できなかったり、ローマの功績を認めざる得ない結果に陥ったり、なかなか考えさせられます。そんな中ブライアンが徐々に周りの人々に影響を与えていくのですが、その結果はブライアンの意図しなかった結果であったりして、この辺がやはりモンティ・パイソン!という感じです。
また、当たり前なのかもしれませんが(私は『刷り込み』であるという自覚がありますが)、やはり字幕ではなく、吹き替えこそ、モンティ・パイソンの素晴らしさだと思ってます。声優さんたちの芸達者ぶりは、コメディのひとつの完成形のように感じます。音声だけでここまで笑わせるか!という完成度だと思います。
そして、この不条理劇の最後に流れる「Always Look On The Bright Side of Life」は素晴らしすぎる曲です。
ちなみに吹き替え版しか見たことが無いですね、字幕で見るとまた印象が違うのでしょうかね。
モンティ・パイソンが好きな方に、スネークマンショーが好きな方に、オススメ致します。