サムライガン 2 (ヤングジャンプコミックス)
「サムライガン」は1998年から週刊ヤングジャンプに連載された、架空の日本の幕末を舞台にしたガンアクション漫画。既得権力を揮う、幕藩体制維持局とそれに対抗する謎の組織、「評議会」の争いが背景にあり、その評議会の武力先兵が鉄カブト姿で連発銃を扱う「サムライガン」とよばれる兵士達、主人公はそのサムライガンであり、独眼で白髪の市松。設定はともかくアクションシーンが非常に良い。どこかさっぱりしすぎている普段の画風がアクションになると非常に動きある画にかわり独特な迫力がある。黒い部分をうまくつかって作品の雰囲気を盛り上げる趣向も非常にうまい。その他登場人物もそれぞれ描きこまれているので、読んでいてマンネリ化していないのも良いところ。本巻はその第二巻
サムライガン月光 3 (ヤングジャンプコミックス)
「サムライガン 月光」は2001年から月刊スーパージャンプに連載された、架空の日本の幕末を舞台にしたガンアクション漫画「サムライガン」の続編。前作から時はたち、明治時代が舞台。サムライガンを擁する反幕府組織・評議会は、新政府に吸収され、権力の争奪が行われた後に組織は新政府側の赤軍と反逆集団の黒軍とに二分。赤軍に戦争を仕掛けた黒軍は敗北。さらにその数年後、再び黒軍が現れて・・・、といった感じの設定。主人公はその謎のサムライガンである月光。前作同様設定はともかくアクションシーンが非常に良い。黒い部分をうまくつかって作品の雰囲気を盛り上げる趣向も良い。前作よりは人間関係と組織の関係がさらに複雑になっている。単行本でよまないとついていけなくなる。本巻はその第三!巻。1882年北奥の地、函館。そこは外国人居留地を含む経済特別区を持っていた。赤軍の基地から脱出した黒き逆賊・月光は、経済特別区の“東街区”の外国人の店に身を隠していた。軟禁されているのを知りつつそこで傷を癒す月光。だが、彼をサムライガンとして運用しようと、暗躍する者たちがいた。一方、ロシアも“ヴォルゴ”の実験のためこの地で…