グワシ!!まことちゃん楳図かずおワールド
なかなか楳図先生のCDが発売されないなか、ついにベストアルバムが発売されました!
幻のアニメ映画(?)「まことちゃん」、TVアニメ(影絵?)「猫目小僧」、さらに伝説の名作「アンデスの少年 ペペロの冒険」の主題歌などを聞くことが出来ます。
意外だったのが、ペペロの冒険の作詞/作曲が楳図先生がやっていたことかな。
どれも昔聞いたことがある人には、懐かしく思われるのではないでしょうか。
また、初めて聞く人は、昔のアニメ主題歌のノリなので、思わず口ずさんでしまうかも・・・
きっと、楳図先生の魅力に引き込まれることでしょう。
楳図ファンで無い人にとっては、星3つって感じかもしれません。でも、耳に残ってしまう曲が多いので、是非聞いてみてください。
特に10曲目「つる姫じゃ~っ!」は、繰り返し聞きたくなってしまいますよ。
猫目小僧 DVDおたのしみボックス (Amazon.co.jp仕様)
悪魔くんや河童の三平などの昭和東映テイストが好きならはまります。このセット。お値段は張りますが楽しさがいかにも昭和昭和していてあの時の子供心を刺激しまくりです。できたらソフトビニールのフィギュアが入ってたら文句なしでした。
猫目小僧 1 (ビッグコミックススペシャル)
楳図作品が次々と出てきて嬉しいです。
【妖怪水まねき】
【小人ののろい】
【妖怪千手観音】
【階段】
四話収録されています。洗礼で楳図先生を知りもとから妖怪好きだった私は猫目小僧という題で即買いした作品。10年経ってもやはり私には相変わらず面白いわ。妖怪と云えば水木先生ですけど、コチラも妖怪がミッチリ。それでいて楳図作品の奇怪さ不気味さは相変わらず凄い。猫目小僧は良い意味で人間より人間らしい。ケッとか言いながら結局ロクデモナイ人間達を助けてしまう。最近復刻版が出てきてるので、是非この機会に見て欲しいですね。間違ってもコチラのユーズドは手を出さないよう。希少や古いからといって値が上がったものなんて意味ありません。楳図作品だから見たいんですよ。復刻版で作品を楽しめるなら私は復刻版買います。というか復刻版も欲しい。
猫目小僧 2 (ビッグコミックススペシャル)
この第2巻には、少年キング掲載分が3本(「妖怪百人会」は後半部分のみです)と、少年サンデー掲載分が4本分収録されています。サンデー掲載作は、他とはかなり作風が異なります。
「妖怪肉玉」の“妖怪肉玉”とは、代々桜木家の血筋の者だけに見える、爛れた肉塊のような妖怪の事です。この妖怪を見た者は次第に痩せ衰え、どんな治療も効かずに苦しみ抜いて死に至るという…
この妖怪の正体とか力技の強引な展開だとか、まさに楳図漫画の本領発揮といった感じで、シリーズ随一の怪作となっています。あと全身グニャグニャの骨軟化症の女ってのも、登場場面は少ないけど妙な存在感があります。
「妖怪千手観音」では、猫目小僧が嵐の夜に迷い込んだ山村での、“村人が次々と、何者かに血液を抜き取られる”という怪事件を描いています。そこには、寺に祀られた千手観音像を狂信的に信奉する尼僧の影が…。正統派怪談ホラーの名作だと思います。
少年サンデー連載作品は、アニメ(ゲキメーション)化に合わせて約7年ぶりの1976年に再開されたものです。これらは雰囲気やストーリーが非常に感傷的で、どれも驚くほど完成度が高いです。「階段」の終わり方とかたまらなく好き。また、各話に鮮やかなトリックが仕組まれているのも特徴といえます。
同じ少年サンデー掲載で発表年も近い「ねがい(1975年)」をイメージしてもらえれば、絵柄や作風が伝わりやすいのかなと思います。特に「ともだち」は、友情のねじれが生む悲劇という点が共通しています。
このパーフェクション版には、SVコミックス版では省かれてしまっていた「約束」もちゃんと入ってます。
<少年キング連載>
「妖怪百人会(後半)」
「妖怪肉玉」
「妖怪千手観音」
<少年サンデー連載>
「階段」
「ともだち」
「手」
「約束」