決定版 2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF)
素晴らしい作品です。 映画で解釈し得なかったところが、次々と
明かされていくので、そのような楽しみ方ができます。
映画を観て、小説を読んで、また映画をじっくりと観る。
特に、旅のスタートである人類の夜明けと、最後のスター・チャイルドへと
至る章は、特に惹かれます。宇宙の美しさと不思議さが、巧みに描かれます。
映画で、私がわからなかったのは、なぜ宇宙飛行士のボーマンは、
白い一室で、老いてその後スターチャイルドが誕生するのかという
点などでした。小説においては、そのように導いたものの存在、道のりが、
薄くですが、描かれます。
ただし、2001年の映画の衝撃があるので、小説の方も引っ張られて
いるような感じもあり、私としては、クラーク氏であれば幼年期、
ランデブーの方が、圧倒的に面白いので、差を付けるために星4つと
しました。
宇宙の知性をリードする、未知の、異次元の生命体についてのお話を
楽しみたい方には、やはり幼年期をお勧めします。
1/55 THE MOON BUS
発売と同時に買ってから、まだ組み立てることなく、時折箱を開けてパーツを眺めています。キャラクター・エイジ VOL.05 (学研ムック)には、徹底的に改修した作例が載っていますが、そこまでの技術はないし、たぶんストレートに組むと思います。でも、もったいなくて、まだ真っ白なパーツを眺めてにやにやしています。眺めているだけで幸せな気分になります。本当です。
高くて買えなかったオーロラ社の伝説のキット(オタキング岡田さんの岡田斗司夫の絶滅プラモ大百科―失われたプラモワールド (グリーンアロー・グラフィティ)では15万円の価格でした!)へのメビウス社からのオマージュ商品。新金型のインジェクションキットです。本当にうれしい!!
キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」を観て世界観が変わった人、60年代の海外SFに夢中だった方、(元)プラモ少年(それは、すべて私に当てはまりますが・・・)、そしてメビウス社を応援している方、ぜひ、買ってほしいなあと思っています。少し高価ですが、大推薦します。中身を写して「イメージ」に載せます。観てくださいね。
GOLDEN BOX 映画音楽
選曲は良いんですが、全体的にキレや迫力がない演奏やこざかしいアレンジが目立ちます。量に対する値段に正直な内容となっています。矢張りちゃんとした内容の映画音楽を聞きたい場合はそれぞれの映画のオリジナルサウンドトラックを購入するのが一番無難なのかも知れません。以上です。
映画の見方がわかる本―『2001年宇宙の旅』から『未知との遭遇』まで (映画秘宝COLLECTION)
1967〜79年にかけて制作・発表された,12本のハリウッド映画を中心に論じた映画評。なぜこれらの作品をチョイスしたのかは「はじめに」で説明されている。いずれの作品も,映画ファンならずとも見たことがある(少なくともタイトルは),超有名作品ばかりである。
立川志らくなどは公言しているが,映画の評論というのはしばしば評論家自身の「感想」に終始している。読む人がいる以上,これが悪いということにはならないと思うが,この場合,評論家とただの観客を分かつのは,映画の解釈の巧拙という一点である。
しかし,本書の立場はそうではない。「絵画の研究がスケッチや習作,X線で見える描き直しの跡を調査するように,シナリオの草稿や企画書,関係者のインタビュー,当時の雑誌記事などに当たって裏付けを取」るという方法論で,本書は書かれている(巻末に文献・資料の一覧がある)。つまり,評論家とは,観客に対して映画を見る際のガイドラインを提示する立場にある。評論家と観客は,次元の違う場所にいるわけだ。
というわけで,本書は,私のような映画の初心者にもおすすめできる本である。難解といわれる映画も紹介されているが,奇をてらった「解釈」ではなく,映画を読み解くための背景が丁寧に説明されていて,むしろ読みやすく分かりやすい。一度見た映画はもう一度,敬遠していた映画は思い直して,「見てみようかな」と思わせる書きぶりだ。映画の中級者・上級者の方々が,本書に対していかなる評価を下すのかはよく分からない。が,30年も前のしかもメジャーな作品を,あらためて「解説」してみせるのには,相当の力量が要求されるに違いない。本書の初版は2002年だが,私が先日買ったのは,2011年6月のなんと第16刷である。
いずれにせよ,映画を見る際の参考になるのは確かである。詳しく紹介されているのは以下の12本(本書の順序による)。
2001年宇宙の旅/俺たちに明日はない/卒業/イージー・ライダー/猿の惑星/フレンチ・コネクション/ダーティーハリー/時計じかけのオレンジ/地獄の黙示録/タクシードライバー/ロッキー/未知との遭遇
ショーシャンクの空に [Blu-ray]
作品自体は感動の名作でVHSの時から何度も見てますが、BD版としては不満があります。
音質はなかなかいいけど、画質はDVDかと思う時もあったり…
期待していただけに残念です。
でもやっぱり最後は感動&涙出ちゃう(笑)