コマンダンテ COMANDANTE [DVD]
アメリカで公開されていないという文句に、どんな問題作だと思い何も知らずに観てしまった。しかし序盤にずっとインタビュー形式だと分かり、しかも話が小難しくこれはしまったと思った。しかし、観ていくうちにカストロの人間的な魅力に見入ってしまい、さすが革命を起こして隣の強国アメリカを敵にしながら、政権を維持し続けているだけあるなと思うだけ魅力があった。
まず、同じ小国共産党の政権でありながら、北の怖い将軍様とはえらい違いだと思ってしまった。貧しいながらも国民に愛されているフリではなく、ほとんど無防備(多分)で近距離で歓迎されるほど愛されていて、インタビュアー(オリバー・ストーン)の際どく、一国の長に失礼なんではないかと思うほどの質問に、怒らずにユーモアを交えて真摯に答える様に驚いた。共産主義の独裁国家というのはもっと恐ろしいものだと思っていたが、キューバというのはちょっと違うかもしれない。ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ を観てても思ったのだが、魅力ある国だなと感じた。
キューバにどんな見えない問題が山積みされているかはよく知らないので安易には言えないが、貧しくても、際限ない欲で地球を壊しかねない資本主義にとらわれない、人間らしい魅力ある国を創るのは、もしかしたら可能なのではないかとこの映画とブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ を観て思った。
カストロ CASTRO [DVD]
ゲバラに比べ圧倒的に少ないカストロのみに視点を置いたドキュメンタリーで、ゲバラから入ってカストロに興味が移った私にはとても参考になりました。映像で見るカストロ入門編、貴重な映像も満載で私は何度も繰り返し見てしまいました。