博多ラーメンなんでんかんでんの作り方
「マネーの虎」で初めて観た人です。
番組内では、感情的な発言が多く、理知的な虎たちの中で、そこがまた魅力でした。
この本では、非常に丁寧に自分自身を描いています。
歌手志望でありながら、熱烈なラーメン・マニアであった川原ひろしは、とりわけ、地元の博多とんこつラーメンに並々ならぬ情熱をもっており、若き頃から、自分で作っていたそうです。
「売れっ子の歌手になる!」と勢い込んで上京したものの、なかなか思い通りにいかず、悶々とする日々の中で、彼が目をつけたのが、ラーメンでした。
当時の売れてるラーメン店のとんこつは、本物ではない、偽者が横行していたらしく、(今でもそうでしょうけど)そのことに憤慨した筆者が、「本物の博多とんこつラーメンを東京で流行らすぞ!」と、自らの店をオープンさせ、繁盛するまでの紆余曲折を丁寧に書いています。
やはり、成功者だけあって、目線がニュートラル、フラットで厭味がないですね。
常識、礼儀、気配りを常に心がけている人だし、かなりキチンした人です。
なんでんかんでん食べたいなぁ・・・。