熊野詣 三山信仰と文化 (講談社学術文庫)
40年前の仏教民俗学者の熊野に関するエッセイだと思
えばいいのですが、見慣れない字・聞きなれない言葉と
言ったものが出てくるので正直読み辛いです。古書など
の挿入も見られますが、解説がないので現代人にはどう
読み解くのかわからない点にも四苦八苦します。
しかし、たった200ページのこの本を読むと熊野の内包
する奥深い闇を感じ、恐れさえなしてしまいます。日本人
の死生観にまでせまる本であります。非常に大人向けの
本であります。
*著者の幅広い知識には圧倒されるばかりです。
ガイド・ニッポンの世界遺産 熊野古道 中辺路ルート&田辺 (地球の歩き方BOOKS)
このガイドブックは現地の観光協会的な場所にも置いてあり、ここに紹介されている人達に会えるとかなり嬉しい。
※台風の影響により、悲惨な変化をとげてしまった様子ですが一刻も早く復興される事願います。
熊野三山・七つの謎―日本人の死生観の源流を探る (ノン・ポシェット)
本書は、たまたま熊野参詣をしようと思ったので購入しましたが、ここには通常のガイドブックには載らない熊野が描かれています。
熊野と言えば神秘的なイメージがありますが、本書で語られる内容もその様な神秘を生み出したモノの源流のような形で補足しているようです。
日本人が古来から持ち続けてきた、山に対する信仰がどのような歴史を作って来たのかを本書は教えてくれます。
どのようなルートでまわり、どこで泊まるかなどというガイドブックだけではなく、こういった本も読んでから熊野に行くと、より印象に残る時間を過ごせるのではないかと感じました。