GAME SOUND LEGEND SERIES 「LEGEND OF GAME MUSIC ~CONSUMER BOX~」
レビューとは言えないかもしれませんが^^;
ファンタシースターは一度CD化されましたが、収録されていたのはPSGバージョン(MK3)でした
このCDを聞いた時はすごくガッカリした記憶があります。
ですが、今回のはマスターシステムのFM音源バージョンです。感動しましたw
当時のCMもFM音源で流れていたので、聞いた事のある人もいるんじゃないでしょうか。
MSXもコナミのSCC音源がなつかしいですよw
どんどん、オリジナル音源でのCD化をお願いしますw
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」 [DVD]
ゼフィレッリの演出は、O・ハッセーが出演した「ロミオと
ジュリエット」の衣装の絢爛さをそのまま舞台にという感じ
で、舞台装置と衣装と照明がこれまた素晴らしい。
リュー役のソプラノも良かったし、少々お歳は召しているエ
ヴァ・マルトンの姫も圧倒的な個性出していたし、カリフ役
のドミンゴがトゥーランドット姫に一目惚れし、周囲の反対
を押し切り「この想いをとげさせてくれ!」というくだりは
(男ならでは?)…ジーンとしてしまった。
他の「トゥーランドット」も観たけれど、これがあらゆる面
で一番楽しめますよ。廉価版となり、値段も手頃。もしもプ
ッチーニの「トゥーランドット」を買うなら迷わずこの1枚
ですね。
紫禁城の栄光―明・清全史 (講談社学術文庫)
もうはるか昔の本です。ずっと絶版でした。古本でもなかなか手に入らず切歯扼腕していました。
文庫版で復刊されるとは、ありがたいのとちょっと驚きました。
内容的には決して一般受けするものではないからです。
中国史というとすぐに「三国志」(演義の方です。つまり講談話。)を中国史と思っている人が多いので。
またちょっと詳しい人でも、中国にあった歴代王朝(実際には現在の中華人民共和国の範囲は中国ではなかった。)を、
漢民族の立場、つまり四書五経から史記二十四史からしかとらえていない人が多いのです。
歴代王朝の大半は現在の漢民族がいう「漢民族」の王朝ではありませんが、
その視点が全くほとんどの中国史研究者から抜けています。
大体が「始皇帝」でさえ、当時の概念では「漢民族」なのかどうか?
元来、中国といわれる地理的範囲にできた王朝は、常に北方遊牧民との関係を無視しては語れないものです。
それがこの本では、明確に且つわかりやすく書かれています。
中国史を少しかじった程度では知らないことばかりでしょうし、私も岡田先生やその研究グループに恩師がいたために知ったことです。
だから従来からの、漢民族のみの視点から書かれた歴史は、「羊頭狗肉」と思っています。
伝聞ですが某有名大学の方が、明代のモンゴル人について論文を書かれたそうですが、岡田先生がこてんぱんに批判したそうです。
明代でも「元」はちゃんと存在していたからです。
これは現在でも「漢民族」だけが偉かったということかな?という論文、政治的発言等々、
またノンフィクションでも小説などに、その視点を感じることがあるので、
「少しはこの本読んで勉強してください。」と言いたいです。
紫禁城 MD 【メガドライブ】
背景、絵柄を5つから選べ、それに応じて音楽も変化。筆者は宇宙面を好んだ。っていうか麻雀は無知ゆえ、こちらの方が見やすかったから。余談だが新たな面開始後、あえて操作せず画面を見つめて頭の中でシミュレーションをしているうちに、いくつ牌を動かした後ゴールに達するであろうと悟りを開くことがあった。なんだか棋士の羽生かニュータイプになれたような気がしたのは自分だけだろうか?我こそは柔らかい頭脳の持ち主と自称する人よ、ぜひ機会があればおためしあれ!
珍妃の井戸 (講談社文庫)
他の方も書いていますが、蒼穹の昴の外伝として読んだほうがよく、したがって、蒼穹の昴を先に読んだほうが本書を理解しやすいのですが、小説の出来としては、蒼穹の昴の方が上なので、蒼穹の昴と比較するとやや失望してしまうという厄介な(?)問題を抱えた本です。でも、単体として十分面白いので星4つとしました。
同じ著者による「壬生義士伝」と同様な手法をとり、いろいろな人物とのインタビューを通して、ある事件(壬生義士伝の場合はある人物)を解き明かしていく形をとりながら、インタビューされる人物や当時の世相までが明らかになっていき、全体としてひとつの真実に収斂して行くという形をとります。あくまでもフィクションですから、この場合の真実とは著者のメッセージに他なりません。ちなみに、壬生義士伝の場合は、小説として十分面白く、「真実」への収斂の仕方が無理なくリアルであったのですばらしい小説に仕上がりました。他方、本書の場合、「真実」への収斂の仕方に無理があります。たとえば、英・独・露・日の高官が、どうして珍妃の死因を必死で探ろうとするのかの動機が納得できません。小説の冒頭で、その理由は示されますが不十分だと思います。また、インタビューする相手によって、相互に矛盾する証言が得られますが、証言をした本人が、その証言を翻すに決まっている人物を次の証人として推薦するというのも不自然です。また、高官たちが襲われる事件が起こりますが、その理由が十分には明らかにはなりません。
名手である浅田さんをして、どうしてそういうことになったかというのは、本書の最後のどんでん返しで明らかになる真実=著者のメッセージで明らかになります。ヒューマニストとしての浅田さんが、蒼穹の昴の創作過程でいきついたひとつの思想(壬生義士伝におけるメッセージとも重なる)を主張するためにこの本は書かれたと私は思います。「歴史は繰り返す」の格言通り、昔、清国で生じたことは、現在も国をかえて行われています。そのことが、本書を書いた浅田さんの動機で はないかと私は思いました。