JSA [DVD]
朝鮮戦争は平和条約が締結されず、休戦状態(つまり戦闘状態)にあるため、絶えず両国は緊張関係にある。休戦により両国の緩衝地帯である北緯38度を境にした休戦ラインで対峙する南北朝鮮の兵士たち。38度線と言っても休戦が成立したときの前線であるため、そのラインは直線では無く、入り組んでいる。訓練中に北側にまよいこんだ韓国兵士役のイ・ビョンホンがソン・ガンホに助けられたことから、南北兵士の間に友情が芽生える。
ソン・ガンホの演技が圧巻。祖国に殉じる信念に生きる古参の北朝鮮兵士を演じている。北朝鮮の飢餓の様子がニュースとして伝えられることがあるが、イ・ビョンホンに亡命を勧められた時、ソン・ガンホが「おれの夢はこんなにうまい菓子を祖国がつくるようになることだ」とほおばっていたロッテのチョコパイをいったんはき出して言うシーンが迫力だった。
軍備優先の北朝鮮社会では民生、特に嗜好品である菓子の生産は優先度が低く、民衆が口にすることなどあり得ないのだろう。いつか祖国が豊かになってみんながうまい菓子を食べられる時代が来るまで、自分は戦うのだという信念が伝わってきて涙を誘う。
中立国監督委員会のスイス陸軍将校としてイ・ヨンエが紅一点で花を添えるが、彼女の父も実は朝鮮戦争が生み出した悲劇に翻弄されていたことがラストで判明する。
南北朝鮮の遠因は日本の占領統治と言われるが、今の平和な日本からは想像できない若者たちの現実を体験できる名作。
プラレール 東京メトロ 南北線&千代田線ダブルセット
プラレ―ルの地下鉄車両セットです。東京メトロの南北線と営団地下鉄千代田線の車両です。車両ライトが光ります。特に千代田線の車両は、独特な個性的なデザインなので、嬉しい車両だと思います。
プラレール 東京メトロ 半蔵門線&日比谷線ダブルセット
生産国はタイで、側面の塗装は綺麗なのですが、日比谷線の前面のライトの横の光っていない後尾灯の塗装が少々汚かったです。
それ以外はとてもよく、おすすめのできる商品です。
東京メトロをゆく (イカロス・ムック)
本書は東京メトロについて歴史や運用など様々な面から解説するものです。歴史を解説する上で日本で最初の地下鉄を含む東京メトロについて建設の歴史の部分は欠かせません。レビュー者は最初の地下鉄が銀座線で開削工事(溝を掘って蓋をする方法)で建設された位は知っていましたが、「ウルトラC級メトロ建設史」で解説される内容(工事上の事故を含む)はとても興味深いものでした。都市土木やトンネル工事に携わる土木技術者にも是非、読んでほしい内容です。また、「東京メトロを「動かす」」の章も地下鉄を支える裏方の仕事を垣間見る思いで興味深い内容です。
なお、本書で解説される地下工事から東京の地下について興味を興味をもたれたら、秋庭俊著『帝都東京・地下の謎86』(2005年、洋泉社)を手にされることをお勧めします。