手をかえ品をかえ
いまのところ、これが最高傑作かなと思います。
このバンドは注目すべき要素がいくつかありますが、私は「歌詞」に注目しています。
「農業、校長、そして手品」は歌詞全体はそれなりに意味がありますが、タイトルは意味不明です。
でも、その意味不明の言葉のセンスがとても素晴らしいと感じます。なかなかマネできないレベルです。
「まじんのおのようこ」もそうです。駄洒落のような歌ですが、歌詞の中にある「ようこの相手の外国人は〜」、これは凄い。
ジョン・レノンのことを言い表すのにこの言い方はまず思いつきません。考えれば、そう言えるはずなのに今まで言えなかった。
いろんなものにとらわれていないこのまっさらな感性は彼らの強みです。
顔にやさしく
現代にあってこの「一生懸命な存在」に出会えただけで奇跡を感じた。
インディーズ界に舞い降りた妖精。
抱腹絶倒のパフォーマンス、胸を打つメロディー、真摯な詩−。
汗をたらして声を絞り出すヴォーカル。
笑いを噛み殺しながら支え合うバンド。
ただ彼らは表現者でありながらナイーブだ。そしてとても真面目に映る。
そこが気に入っている。
生でなければと購入を渋っていたものの、
やはりなくてはならなくなった一枚。
ひとりで生きる
収録曲
機動戦士マスゾエ/上田敏2物語(うえだびんびんものがたり)/小便だらけの湖(with三上寛)/トラック上走行演奏/ゆびしんいち/撲殺パピコ(チョココーヒー)/神/ゆびしんいち/夏の力士/サンダーレイプ/少女/頻尿の人/もげもげ先輩/もやしラーメン/妖怪/ニセモノ/遠藤賢司/もげもげ先輩/オレはカラス/筋肉について/今日は十五夜/燃えるシーサイド/クリスマスソング/徒然草/東北新幹線/夏のおわり/我が友コケコッコー/20億光年の孤独/おお、ゴリラ
以上29曲のオリジナルトラックにボーナストラックとしてアルバム制作時の没テイクその他6曲
チリメン’75/もやしラーメン/ラプソディ・イン・ジャパン/天使のささやき/頻尿の人/ゆびしんいち
を収録。
天才即興ヴォーカリスト・ジョニー大蔵大臣率いる3ピース・バンド“水中、それは苦しい”は、フォークとパンクとトラッドを混ぜ合わせた曲調にバイオリンを加えた編成で、バカバカしさとシュールレアリズム的不毛さをもって、聴くものに脱力感を与える。持ち曲のタイトルもそれぞれ"鹿の大群 VS 鹿"とか"デビルセックス"とか訳がわからない。2004年に本格的な活動を開始以来、神出鬼没のゲリラライブや、飛び入りライブなどで話題を呼んでいる。銀杏BOYZの峯田和伸が早くも「今年のナンバーワン」と絶賛。リリー・フランキー、みうらじゅん、安めぐみ、猫ひろしなど、さまざまな著名人からも絶大な支持を集めている。