アリアドネの弾丸
今作も痛快に読めました。
特に最後の謎解きのくだりはこれでもかっ!という程、圧倒的なボリュームとスピードで、終章まで一気に読ませます。
海堂ワールドの楽しさは一作に留まらない世界観。今回も過去の作品で出てきた登場人物がチョロッと出てくる辺りは興味深い。
全作を熟知しながら読むと、何故今回「螺鈿迷宮」の人物達が出てきたのかなど、しっかり伏線があった上での登場と、今後の
展開を期待させたいという思惑をより深く理解できるのではないかと思います。4Sにはビックリしました!
TV版は違うキャラクターとして描かれていますが(白鳥が小太りオッサン→仲村トオルのイケメンさなど)、私の中では小説版もイケメン官僚のイメージになっていて、これもまた小説・TV版あっての楽しさなのかな?
今作「アリアドネの弾丸」。
実は今しがた読み終わったばかりですが、結論が分かった今、いま一度読み返して確認をしようと、また1ページ目を開き始めました。
これこそが、海堂バチスタファンの特徴ではないでしょうか(笑)。
チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋 DVD-BOX
映画版が素晴らしかったですがこちらも負けていません!
スピーディーな展開で全編非常に面白く引き込まれます。
前作同様に要所でかかるBGMも効果的です。
相変わらずグッチ&白鳥コンビが冴え渡ってます。
仲村トオルさん、最近ではこれハマり役ではないでしょうか?
そして今作のメインキャラの西島秀俊さん。
映画と比較して恐縮ですが、堺雅人さんが強烈でインパクト大でしたが、
西島さんも負けず劣らずの怪演。一味違った雰囲気のあるキャラが印象的。
お約束のお笑い枠ではTKOの木下さん。
失礼ですが冒頭は全く感情がこもってないセリフが耳につきましたが、
中盤以降メキメキ俳優の才能を開花させた気がします。とても重要な役だったと思います。
毎回患者役でゲストを迎えられますし、それを考えるとかなりの豪華布陣です。
サスペンス仕立てのストーリーがキレがいいですし、
原作の良さを活かしつつ、オリジナルを上手く絡めています。
原作の素晴らしさを再認識させられます。
えんぴつで奥の細道DS 特典 えんぴつ型タッチペン付き
こちらのレビューで文字認識が悪い等のコメントがあったため、あまり期待せずに購入。仲村トオルさんの声で本文を読み上げてくれるという機能にのみ期待していました。
実は、書籍の「えんぴつで奥の細道」を持っていますが、挫折・・・
書籍の場合はページのつなぎめのあたりが結構なぞりにくかったり、えんぴつでなぞったあとが残るとはいえ、結局はなぞり字なので、自分のなぞった字が残らなくても特に問題ないと感じてました。
プレイしてみた感想としては、
思ったより文字認識は悪くないです。お手本どおりていねいになぞればほとんどOK。
ただし、お手本の「れ」は筆文字らしくかすれている部分がありますが、同じように書こうとしてタッチペンをパネル画面から離してしまうと認識されなくなるので、離さずいっきに書く必要があります。「、」は、少し長めに書かないと認識されにくいです。
難しい漢字は、書き順がわからなくて適当になぞると認識されなかったりするので、丁寧になぞる必要があります。どうしても認識しないときは、書いている途中で放っておくと自動で次の文字にいきます。書籍よりなぞる字が大きいので、私としては意外とやりやすいと感じました。自分でなぞった字はまったく残らないわけではなく、細道俳句集モードのときに手書き文で出てきます。
書くのが面倒くさくなった場合は、お手本文をなぞると現代訳を見れるモードで本文を読み進んで奥の細道の内容を味わえます。やはり読み上げ機能がついているのが、私には嬉しいです。本だと飽きてしまって最後まで読まずに挫折しますが、これだったら、最後まで内容を味わえそうです。
総合的には、静かな気持ちで文字を書きたい方、奥の細道を音声で味わってみたい方は、購入してみてもいいのではないかと思います。
海猿 UMIZARU EVOLUTION DVD-BOX
私は基本的に邦画、日本のドラマは観ない(役者の演技、技術的に未熟な為)のですが、この海猿については1話から最終話まで観ました。
映画の海猿が意外といっては何ですが、配役がよく、また、映画として良く出来ていたことからそのままの流れでドラマへ。
ドラマといえば、1話目は面白くてもその後が続かなかったり、アイドルものの劇画的なものだったりという印象が有ったのですが、このドラマの場合は1話から最終話までストーリーも一貫性があり、また、映画と映画の繋ぎとして海保達のバックグラウンドを上手く描写していました。
久々に良いドラマに巡り会えたと思います。
キネマ旬報 2010年 12/1号 [雑誌]
日本の代表的な映画雑誌「キネマ旬報」ではシリーズ企画として「黒澤明から受け継ぐ」を連載してきた。
今号では現在衣装担当ととして活躍している、黒澤明の長女・黒澤和子さんが父・黒澤明から、何を学び、何を受け継いだかを語っておられる。娘から観た黒澤明監督の公私にわたるエピソードが多く紹介されており、たいへん興味深かった。
ちなみに、このシリーズは1月上旬号の野上照代さんの巻をもって終了した。
その他のシリーズ掲載号は以下の通り
第1回 小泉尭史 09年10月下旬号
第2回 大林宣彦 09年11月下旬号
第3回 木村大作 09年12月下旬号
第4回 佐藤順弥 10年1月下旬号
第5回 出目昌伸[前編] 10年4月下旬号
出目昌伸[後編] 10年5月上旬号