唐招提寺 (別冊宝島 1685 ノンフィクション)
平成の大修理を終えた唐招提寺の魅力解説本です。
各建造物、仏像の解説はもとより、唐招提寺開設の由来や鑑真和上と日本の仏教勢力
との軋轢、そして大修理でわかったことなど、豊富なカラーイラスト付きで詳しく
開設しています。唐招提寺に行く予定がある方は旅行前の予備知識として一読されると
良いかと思います。
奇蹟が起きたパワースポット
パラパラとめくって、持ち歩くだけで(汗)、なかなか活字に入っていかなかったのが・・ばか!!と。無意識からの通信です。。(^_^;)
文系の山川さんと理系の森田さんの視点で描かれたスポットの検証に、二人が今まで取り続けてきたデータからバッチリ紹介してくれて・・今までのパワースポット本にない、凡人に、わっかりやす〜い♪が、あるんだな、でした。
精神世界から届くパワースポット本は、「私が、感じる、、、」かな・・・友達に誘われて、行っても、(私は)ち〜っとも、何にも感じないけど(汗)、でも、なんかあるんだ・・と、プラプラして帰ってきたな、と。
この本は全然違うな、です。ここから入って、ここで休憩して、これにサワサワして・・異性運をあげる、と。(爆)チャージだけじゃないんだな、と。
森田さんのお賽銭をあげる話も、いいな、でした。お願い。。では、ないんだ!「(損した)こんちくしょう」(爆)のマイナスに時空が感応して、エネルギー補給・・に、(何でも)自動的なのか・・でも、あげる(供給する)ことによって、縁も(もっともっと)つながるんだろうか・・・
一方的なパワースポット本じゃないから、考える視点もあって・・「奇蹟が起きたパワースポット」の題名に、欲も肯定してくれているようで・・何にも否定しない、今も(時空を)検証中の森田さんの視点満載の本なんだ、と思いました。
今の森田さんを育んでくれた日出町に行って、森田少年を感じたい。。でした。
古寺をゆく 4 唐招提寺 (小学館101ビジュアル新書)
美しいカラー写真が豊富で見どころがすべてカバーされているほか、金堂の平成大修理についても図解で詳しく説明されている。なお、第86世長老の堀木教恩氏が「法灯のことば―戒とともに生きる」という文章を寄せている。やさしい表現で寺の由来や仏教の教えを説いており、一読の価値がある。
また、鑑真の生涯を描いた「東征伝絵巻」について一章を割いてカラー図版つきで解説されている。『天平の甍』と併せて読むと、小説の場面がなお豊かにイメージされる。
新書版で手軽に読めて中身は濃い。おすすめの1冊としたい。
TOGISM 2001
篳篥(ひちりき)の澄み切った、もの悲しい音色がとても美しい。初めて聞く楽器なのに、なぜかなつかしい響きがする。
だが残念な事に、曲がどれもこれも似たり寄ったりで、しかもどうって事のない曲ばかり。いくら聞き流すだけの癒やし系の曲でも、もう少し面白味がほしいと思う。
古寺巡礼 (岩波文庫)
「あの肌の黒いつやは実に不思議である。」で始まる中宮寺観音像の描写。この著作に関しては、美学的哲学的にいろいろと難しい事はあるのでしょうが、私には個人的に忘れられない、これ以上ない最上の日本語の愛の表現が印象的です。「・・あのうっとりと閉じた眼に、しみじみと優しい愛の涙が、実際に光っているように見え、あのかすかに微笑んだ唇のあたりに、この瞬間にひらめいて出た愛の表情が実際に動いて感ぜられるのは・・あの頬の優しい美しさの、その頬に指先をつけた手のふるいつきたいような・・」と讃えられるひとつの仏像。
こんな風に青年は熱く黒い木で出来た仏像を崇拝するものなのでしょうか?このくだりを読んだ時、恋する若者の震える心、震える唇、震える指先を感じさせる名文と思いました。