コンチネンタル・オプの事件簿 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
この短編集は小鷹信光編でもあるから、大変気のきいた構成になっていて、読みやすいし、初心者でも物怖じせずに取り組めるだろうと思う。
冒頭を飾るのは『放火罪および……』目次にもちゃんと<コンチネンタル・オプ登場>と紹介されている。
続いて連作が二つ。小鷹氏によるとコンチネンタル・オプの重要な作品ということである。
まずは今回の映画『ノー・グッド・シングズ』の原作になった『ターク通りの家』『銀色の目の女』。ハードボイルドを語るには避けて通ることのできない悪女ものということで、今回の映画も悪女を前面に出したPRを張っているようだ。もっともボブ・ラフェルソン監督の場合『郵便配達は二度ベルを鳴らす』でもジェシカ・ラングのキッチンでの荒っぽいレイプ・シンから始まる悪女の微笑みがたまらないPR効果を呼んだものだ。
次なる連作は短編というよりも中編2作を合わせて長編で通るくらいに長いが、とにかく本書のハイライトでもある『血の報酬』。150人ほどのワルをアメリカ中から集めて町の一角を団体で襲撃し、銀行を二つ空っぽにするという、これ以上ないほどの活劇に始まる。あとは裏切りに裏切りが重なり、真犯人は玉ねぎの皮を何枚も剥かなければわからないと言ったところ。このスケールなら、本来もっとちゃんとした長編になってもおかしくないところ。ハメットが蘇って、高村薫のように完全リメイクを施してくれないものかと思ってしまう。探偵のラストの一言に味がある。
続いて『ジェフリー・メインの死』は他の短編集でもよく扱われているもち
ラストはやはり退場編。これをもってオプは登場しなくなったという『死の会社』。ちゃんとオプのエッセンスを一冊でダイジェスト風に味わえる構成になっているのだ。
1920年代の作品たちに今お初でお目にかかって、80年という時のカーテンを透かし、なお楽しめてしまうハメット。味のあるセリフや、オプのほとんどいい加減とも思われる強引なかきまわし捜査。悪党の個性に、悪女の美しさ。日本がひたすら軍靴の響きを高めている間に、アメリカではこんなお楽しみな娯楽が印刷工場を忙しくさせていたのだと思うと、禁酒法時代とは言え、文化は文化であったわけで、そのあたりのお国柄は何とも羨ましい限りである。
大逆転!―コンチネンタル航空 奇跡の復活
顧客評価全米最下位で倒産寸前であったコンチネンタル航空を見事にも復活させた、同社CEO直筆の一冊。 CEOである筆者が同社建て直しに際し行った数々の戦略は、航空会社のみならず多くの業種ですぐにでも実践できる事で、読んでいて非常に共感する場面が多い。
コンチネンタル航空を研究するにも最適だが、多くの管理職、経営陣の方々にぜひ読んでいただきたい。
コンチネンタル(Continental) Grand Prix 4000S 700×23C
ロードバイクに取り付けていました。雨天はもちろん、たまに砂利道や草原を走るといったラフな扱いをしましたが、一度も貫通パンクをすること無く通算3000キロ(7ヶ月)を走りぬいてくれました。3000キロ弱でトレッド面に細かいヒビ割れが入り始めたので交換となりましたが、価格に十分見合う良い製品だと思います。