Sh15uya シブヤフィフティーン VOL.2 [DVD]
この作品はジャンルでくくれない魅力があります。仮想空間である"シブヤ"とOPで状況設定を提示してしまっているのもポイントだと思います。キャスト、ストーリー、アクション、VFX、音楽、監督の好きなソ連製カメラ「LOMO」を見本にしたという映像など部分部分に観ても面白いですが、様々な要素を集約させて描いているのが"リアル"な15歳の"痛み"です。女性である悠城早矢さんが主人公の少年ツヨシ役なのかは"ツヨシ"を演じることが出来る演技者が悠城さん以外に考えられないからです。新垣結衣さん、芳賀優里亜さん始めキャストに関しても代役の考えられない存在感が絶対的なのも大きな魅力です。
Sh15uya シブヤフィフティーン VOL.1 [DVD]
内容、設定、アクションどれをとっても最高におもしろい!この作品はただの特撮ファンだけでなくいろんな人が見てもはまることまちがいなし!とにかく見てみてください!!
Sh15uya
島邦明さんの個性が全快のOPインストゥルメンタルテーマ「over」(主人公ツヨシの印象的な台詞が入るのも良いです。謎の多い物語を象徴するようなスキャットも効果的です)。
15歳の心情を表現したエンディングテーマ「せかいのおわり」もこのドラマが15歳の生の心情を描いていると気づかせてくれるような唄だと思います。これだけ作品にピッタリあったOP&ED曲もそうはないと思います。「over」のバージョン違いもそれぞれ格好よく、謎の要素を煽動するようなアレンジが絶妙です。
Sh15uya オリジナル・サウンドトラック
2005年、勢い付いているドラマが『Sh15uya』。関東単独放映という憂き目にあいながらも、そのクオリティーの高さを武器に放映終了後、独自の展開を試みている。そして、その作品世界を担う音楽を担当しているのが島邦明氏。現在、放映中の話題作『ホーリーランド』も担当し、今後もっとも期待される音楽家である。 全く新しい「ストリート系SFXアクションドラマ」=『Sh15uya』世界を構築する21曲(!)+EDテーマ曲「せカゝι)σおわ└)」+同曲プロモビデオを収録。OPテーマ曲「over」は一瞬にして『Sh15uya』世界に引き込む快作。多用されるスキャットも心地よく「Strike」「upstairs」「Play」「DRACHMA」「definite promise」「Hip.No1」などは特にお気に入り。そんな小気味いい曲調で構成されるサントラにあって「BE・be」の静けさは秀逸です。なお、「せカゝι)σおわ└)」はTVサイズのみの収録のため、フルコーラスを聴くには別途「ミニサントラ」版をお勧めします。こちらには「over」バージョン違いも収録されています。
さてさて、どんなシーンで聴けるんだろう…。
Sh15uya シブヤフィフティーン コンプリートDVD (初回生産限定
だいぶ安くなってBOX化で再登場。リアルタイムで観て興奮した者としては一人でも多くの人に観てもらいたいです。
変身CG特撮ヒロインものとしても、SFとしても、戯画化された現代批評としても、ストリートファイティングものとしても超傑作!数あるテレビ番組中、バブル崩壊以降の日本を語る上での代表作として、野島の「高校教師」庵野の「新世紀エヴァンゲリオン」と並んでこの田崎の「sh15uya」を私は挙げたいです。
これはエヴァンゲリオンに対するヲタク的回答だと思います。エヴァへのオマージュ(映像表現としては「ブレードランナー」の影響が大きいです)と見せつつ、正反対の結論を導き出したのが本当にスゴイ。最後は「個」に還っていったエヴァに対して、あくまで極大化した一人の人間の脳内に世界全体を集約させたところはまるで引きこもりの合理化です。でもそこに言いようのない孤独、哀しみがあって…
ラスト、荒涼としたsh15uya…「渋谷」ではない…の街に立つエマ(新垣結衣!)の、孤独を体現したかのような表情に涙されたし!そしてそこに寄り添う者の優しさ…この辺にしておきましょう。あとは是非ご自身の目で確かめてください。「次が観たい!今すぐ続きが観たい!」と一気に観てしまう。抜群の面白さに圧倒されますよ☆