高島料理人ロンくんの仰天雑記帖
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ヒーローを待っていても世界は変わらない
現在の日本における民主主義の危機と、それに対し私達はどうしたらよいかについて論じた本です。著者と同様の現状認識を持つ一方で、著者ほどの行動力・発想力を持たず、途方にくれている者として、本書は参考になり、また、共感しました。その立場からコメントします(そのため、本書には「強いリーダーシップ待望論」などの重要な議論もありますが、以下ではふれません)。
最初に、疑問点から書きます。
1. 著者は国民全員が意見対立の調整に従事すべきだと主張しているようにも読めます。これは最近の著者の主張ですが、ネットでも疑問が呈されています。現実には、調整する力がある人もいる一方で、調整する力がなく自分の主張をすることさえ精一杯な人もいます。著者は、人々の中での役割分担を無視しているように見えます。同様の印象を、直接民主制が理想で、間接民主制をそれに近づけていこうと主張しているように読めるところでも感じます。調整する力がない人も許容して役割分担しあう制度が間接民主制だと捉えると、間接民主制の方が人間の弱さを許容できているとも考えられます。
2. 調整を重視するようになった著者を「すりよった」「とりこまれた」と非難する人達(具体的には、「左翼」も含まれると思います)は、そのような一方的なコミュニケーションしか知らないのではないかと著者は書いています。しかし、調整するなかで、本当にその人が守らなければいけないことさえ妥協してしまう危険性はないでしょうか。特に、交渉相手が、交渉を、相手を切り捨てるための道具でしかないと考えている人である場合には、著者の姿勢はあまりに無防備なのではないかと思います。
上記のような疑問点を持った一方で、強く共感もしました。それは次のような理由のためです。ネットで「左翼」の書いていることを読んだときに、自分と異なる考えの人達を批判することだけでなく、嘲笑することが目的になっているのではないかと思うことがよくあります。著者は、民主主義を、お互いが悲惨な状況にならないように、交渉して対立に折り合いをつける制度として捉えているように思います。このように民主主義を捉えたときに、ネットの(一部の)「左翼」のように、折り合いをつけなければならない相手を嘲笑していて、折り合いをつけ、悲惨な状況を回避することができるのか？それは単に、自分の本心を上手く表現する力がないという意味では弱者である人を自己満足のために叩いているだけではないのか？と思います。
嘲笑することが目的でない場合でも、「左翼」の側で、対話することが上手くいっていないと思うときもあります。「左翼」が、「ムダな公共事業をなくせ」というとき、公共事業で生活をつないでいる人達、「ムダな生活保護をなくせ」といわれた場合と同様につらい思いをする人達がいることを考えて発言はしておらず、主張する人のメッセージはその人達に届いていないように思います。
以上のように考え、調整が大事という本書の主張は、上で指摘したような危険性はあるにせよやはり重要だと思いました。
TOYOTOMI 【シンプル機能で使いやすい】メカ式扇風機 ピンク FS-300C(P)
子供が使っていた卓上の扇風機が壊れて、また卓上の物をと思いましたが
値段も同じぐらいでタイマーなど付いているならと思いこちらの扇風機にしました。商品説明の中におやすみモードやらリズム風モードがあるとかいてあったので、この値段ですごいなと思いましたが、残念ながらこのタイプではなく、
この扇風機のシリーズのリモコン付のものにある機能でした。
でも、風量も3段階、タイマーもあるし、首振りのスイッチは手前にあるし、
機能としては充分です。
今まで持っていた卓上の扇風機は弱でも風量はあまり変わらないし
うるさかったので、この扇風機にして良かったと思います。
ピンク色も淡くて綺麗で、子供も気に入っています。
極楽谷に死す (講談社文庫)
安保闘争やベトナム反戦で騒然としていた１９６０年代から７０年代にかけて青春を過ごした者のひとりとして、いろいろなことを懐かしく思い出しながら読みました。あの時代、反権力を旗印に戦った者たちの中には、その後人生の勝者となり、政治家や大企業の経営者になっている人もいると聞きます。だげど、ここに描かれているのは、なまじ真摯に生きたが故に人を傷つけ、あるいは謀略に加担して友を裏切って、日本にいられなくなった者たちの虚しい思いです。自分の人生に重ねてしまい、思わずほろりとなりました。
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