ファイアーエムブレム烈火の剣のあるきかた
本書は190ページと攻略本としては薄く最初これで本当に大丈夫か?と思いました。
しかし、190ページの割には内容がとても深くこれ一冊で十分遊びつくせると思います。本書を作るためにものすごく努力されたことが伝わってきます。
各章のレベル上げのコツや人間関係など詳しく分析してありファイアーエムブレム烈火の剣を極めたい方にぜひオススメです。
しかし各章の攻略などは載せていないので初めてプレーする方にはオススメできません
ファイアーエムブレム 新・紋章の謎〜光と影の英雄〜 (ワンダーライフスペシャル NINTENDO DS任天堂公式ガイドブック)
イラストポスターと、年代記つき。
あと、子安さんのインタビューと、主要会話集が付いているのが、
この攻略本の強みです。
私は、どっち買えばいいのか悩んでしまい、両方(これとファミ通)
買ってしまったのですが…。
こちらは、文字が大きくてとても読みやすいです。
振り仮名ついてますし。
しかし、敵のパラメータがボスだけしか載っていないです。
後、キャラクターごとのページも、1ページに3、4人のっているぐらい
小さくて、なんだかなぁという感じです。
主要会話集も、一応死亡時や撤退時のセリフ、章のはじめ、おわりの会話など
といったことが網羅されていますが、
これは、プレイしていたら簡単に手に入るようなものばかりなのでは…と思います。
振り返りとかには役に立つと思います。
が、最初に誰と誰が会話していることは書かれていますが、
その後の区別は一行開けて書かれているだけで、簡素に見える。
そして所々一行あけてない。
ノーマル攻略の一冊としては十分だと思います。
そして、子安さんがあれほどまでFEをご存じとは知らなくて驚きでした!
Europe: A History
様々な歴史書を読んできましたが、これだけダイナミックな記述に富んだ通史に出会ったことは僥倖だと思っています。手放しで絶賛したいと思う内容でした。
普通、世界史に関する書物と言えば、狭い時代もしくは狭い領域(地域・国家)に関して、治世者の変遷を記した政治史を中心とした記述で、門外漢には取っ付き難く、途中で読むのを止めてしまうものも多々ありました。
本書の著者のノーマン・デイヴィス氏は、1939年生まれのロンドン大学名誉教授で、スラヴ・東欧史が元々の専門領域だとは思いますが、西欧も東欧も目配りの効いた記述で、政治史は当然のこととして、国際関係史、文化史、の領域も見事にカヴァーしており、知的好奇心をくすぐるもので、500頁強のボリュームでしたが、ワクワクしながら読み進めました。
随所に見受けられるコラム欄「カプセル」も面白く、美術史・音楽史の項目まで取り上げられており、博識振りと膨大な知識量にただただ圧倒されるばかりでした。
訳者の別宮貞徳氏は、翻訳家で、元上智大学教授とのこと。この方の訳もこなれていて、翻訳書にありがちなギスギスした文章とは次元が違いました。
高校で習う世界史は、暗記物と認識されています。それが一般的に歴史離れの要因になっているとしたら悲しいことですね。でも大切なことは、世界で今も起こっている争いの元は過去の出来事に由来しているのです。そのダイナミックなうねりをしっかりと捉えることが現代を知ることにつながります。
このような観点から、日本史や東洋史を記述する歴史家がいれば良いのに、と心底思っています。絶賛しておりますが、本当に一度手に取ってください。
ファイアーエムブレム トラキア776 リアレンジサウンドトラック
全10曲というのはアレンジCDということを考慮しても少し寂しい気がします。
もとのトラキア776の音楽自体が「聖戦の系譜」などと比べて少ないので仕方がなかったのかもしれません。
(まだ容量が残っているので、あと5曲程度入れてほしかったという気持ちはあります)
曲数は少ないですが、1曲あたりの時間は3分〜5分とちょうど良く、FEらしいアレンジに仕上がっています。
収録されている曲はどれもおすすめですが、あえて選ぶとすれば「レイドリック」を推します。
レイドリックは第1章から登場するトラキア776の代表的なボスですが、その情けなさは他のFEシリーズに類を見ません。
しかし音楽はその情けなさとは正反対の曲調で、静けさの中に重厚な力強さがあるという感じで聴きごたえがあります。
トラキア776をクリアした数少ない方々やFEファンに特におすすめします。
小説 ファイアーエムブレム 聖魔の光石 (上) (ゲームノベルズ)
本書は『ファイアーエムブレム 聖魔の光石』のノベライズです。
ゲーム自体はプレイしていないので、どこまでがゲームに忠実で、
どこからがオリジナルなのか、ということは分からないのですが、
読んだ限りではいかにもノベライズだなあ、という印象を受けました。
戦闘シーンの描写だったり、仲間の増え方だったり、
そういったものが、どうにもゲームをそのまま見ているような感じです。
ノベライズという以上、色々と制限があるのかもしれませんが、
本来、高瀬さんの書かれる物語はもっと面白いので、
もう一工夫あればよかったのにな、と思いました。