兼田敏:ウインドオーケストラのための交響曲
日本を代表する指揮者のひとり、下野竜也さんが広島ウインドオーケストラの音楽監督に就任する! ― 吹奏楽ファンだけでなく、クラシック音楽を楽しむ方々の多くがこのニュースに注目したことと思います。このCDには、下野さんが指揮する就任記念コンサート(第35回定期演奏会)から抜粋されたライブ録音が収録されており、音楽の友社が主催する『レコード・アカデミー賞』2011年度(第49回)において、特別部門・吹奏楽の受賞ディスクに選定されました。
収録内容はすべて素晴らしいですが、特に『水を抜けて』と『ウインドオーケストラのための交響曲』には衝撃を受けました。幾重にも重なり響きあう音が、まるで水面に広がる波紋を彷彿とさせる『水を抜けて』。プロデューサーのコメント「あなたの耳は釘付けになる!」という謳い文句に抗う術なく、再生した瞬間から約16分間、その不思議な空間に酔いしれてしまいました。作品の難易度や完成度もさることながら、この繊細な作品をまとめ上げる下野さんの音楽感性と広島WOの高い技術力に惚れ惚れしてしまいます。そしてメインの『ウインドオーケストラのための交響曲』は、『吹奏楽のためのパッサカリア』などで有名な故・兼田敏さんの作品です。お恥ずかしい話、この交響曲を聴いたのはこれが初めてだったのですが、冒頭に提示される主題が全楽章にわたって展開される絶対音楽に圧倒され続けました。第1楽章および第3楽章では吹奏楽ならではの力強さや疾走感を味わえますし、第2楽章ではこれらと対比するような、柔らかくもどこかひやりとする旋律と風鈴等の響きが印象的です。
ライナーノーツの最初のページには、就任に寄せて書かれた下野さんからのコメントが掲載されています。「大きな音を出さなくても、心に、すっと入っていくような言葉を目指します。」・・・アルバムの装丁、ライナーノーツ、そして意欲的な収録曲と丁寧に仕上げられた演奏、すべてが一貫したこだわりを持っているように感じられる珠玉の1枚です。
麹のレシピ―からだに「いいこと」たくさん
「料理本」も飽和状態だと思いきや「麹」にスポットライトをあてるとは! 前のめり気味に読んでみると「料理本」の領域をはるかに超えた「読み物」としての設えにうなった。テーマ食材(麹)がシンプルなだけにレシピ頁に並ぶ料理はシンプルで質素なんだが、どの写真もとんでもなくウマそうに撮れている。パセリとかレタスとかの演出もなくここまで素朴に美味そうなのは、なんなんだろうか!おそるべし麹料理。まずは「塩こうじ」から手に入れてみたい。主婦臭さのない装丁なので男性にもオススメかと思う。
Bonjour Parisienne <オトナのオンナ>を求めて [DVD]
S.O.Dが一時期プッシュしていた『WOMAN』シリーズのスピンオフ的な作品。 パリっ娘をはじめ、フランス在住なヨーロピアン娘たちと日本人男優とのナマSEXによる200分の大ボリューム。 出演する金髪美女たちのルックス・エロさなどはかなりのハイレベルで内容充実なのだが、男優&カメラマンらのあまりにもヒドい語学力のせいで、おいしいプレイをかなりやり逃してしまってるのが唯一で非常に残念。
また君に恋してる/アジアの海賊
最初聴いた時は、それまでと余りにイメージが違うので、驚きましたが…。曲の作りがしっかりしていて、かつアレンジも冴えていて、ロック色の強いものは個人的に苦手なのですが、とても聴きやすいです。応援歌としての歌詞も良いのですが、なにより坂本冬美さんの歌が上手い。
カップリングの方は、がらりと趣向が異なり、本来の持ち味を存分に発揮したものになっていて、こちらも素晴らしい。
何でも歌える器用さが前面に出た名作シングルに仕上がってます。普段演歌を聴かない方にもおすすめです。