ヒア・アイ・アム ~スペシャル・エディション (DVD付)
英語がわからなくても大丈夫、表現力がとっても凄いので聞いてるだけで気持ちが伝わってきます。
イメージとしてはAvril Lavigneとt.A.T.uをミックスした感じですね、曲によってはデュオじゃない?って思うぐらいです。
ニッキー・シックス ヘロイン・ダイアリーズ
来日公演直後に読んだこともあり
まず思ったのは「生きていてくれてありがとう」
雑誌やネット上で聞きかじっていたエピソードが
当時の日記や本人、周りの人達の言葉で綴られていて、
内容がより鮮明になるのと同時に
背筋が寒くなる恐ろしさでした。
ヘロインでほとんど正気を失っている中でも
律儀に日記を書き続けていたNikkiの
「本当の部分」が伝わってくる一冊です。
今、オリジナルメンバーで来日し
あの素晴らしいステージが見られるのも
奇跡なのかもしれません。
彼の書く詩の裏側も少し垣間見えた気がしました。
the dirt モトリークルー自伝
‘モトリーは大好きだけど彼らの全盛期の活動をリアル・タイムで感じることができなかった世代’にとっては非常に価値のある本です。‘シアター・オブ・ペインが作られたとき彼らはこんな状況だったんだ’とか、‘ニッキー(ベース)ってそんな昔からエアロが好きなんだ’とか、あるアルバムや曲がどのような状況下で生まれたのかとか、メンバーがどこでどのように育ち今のような性格、趣味が形成されたのかとか背景情報満載です。
ただ、ヴィンス(ボーカル)が時間を経るごとに浮いてきちゃうところとか、メンバーそれぞれがあまりバンド活動にコミットしていない時期とか本当に細かく記述されているので、ファンとしては‘あまり知りたくなかった’と思う情報も満載です。
そろそろツアーを再開するといわれている彼ら。もしかしたら、日本にも来るかも。そのときに備えてこの本を読みましょう。
極悪レミー 通常版 [DVD]
活動35周年を迎えたモーターヘッドのレミーを捉えたドキュメンタリー映画です。
自宅でのインタビューや地元LAのクラブでゲームに興じる姿も、メタリカとの共演(95年、09年)を
含むライヴ映像もとにかくカッコ良すぎ。今年65歳というのが信じられない位のエネルギーと、さら
に磨きこまれた貫録が充ちてます。驚いたのは、第二次世界大戦時のドイツの駆逐戦車ヘッツァー
(稼動状態の実物!)に搭乗するシーン。彼がWW2のドイツ軍を中心としたミリタリーマニアという
のは知ってましたが戦車兵制服に身を包みキューポラに収まる『レミー戦車長』の姿は似合い過ぎ。
コメントを寄せるゲスト陣もメタリカ勢にオジー御大、アリス・クーパー、スラッシュにスコット・イアン、
デイヴ・ナヴァロにニッキー・シックス、マット・ソーラム、デイヴ・グロール(スタジオでの共演映像も
あり)・・・と豪華すぎる面々。ストレイキャッツのスリム・ジムやクラッシュのミック・ジョーンズも賛辞
を寄せており、レミーが幅広い人々に支持されてきたことが実感できます。他にも貴重なホークウイ
ンド時代のライヴ映像などもあります。
劇中で垣間見える、義理と人情に篤くファンを大事にする姿はまさに『男が惚れる男』。痺れます。
とにかく文句なしに最高のロック・ドキュメンタリー。ファン諸兄には絶対のお薦めです。
※劇中『R&Rの起源』について語るレミーの背後にレインボウの『ライジング』が飾られているの
は、ロニーを悼む気持ちからでしょうか?こういうさり気ない優しさも胸を打ちます。
ザ・ヘロイン・ダイアリーズ(初回限定盤)(DVD付)
MOTLEY CLUEのニッキー・シックスが体験した'80年代のドラッグ中毒時代を中心に記された同名の自伝のサウンドトラック。
MOTLEY CLUEでのストレートなロックンロールを期待すると肩透かしを食らうことになるが、音楽の質は恐ろしく高く、その才能に改めて感服した次第。クレジットを見る限り、DJ・アシュバ、ジェイムズ・マイケルの貢献度も大きいと思われるが、特にジェイムズのエモーショナルなヴォーカルは気が滅入るような歌詞世界補って余りあるほど感動的だ。
1、7、13にSEやニッキー自身による語りを挿入してコンセプト・アルバム的な構成に仕上げてあるが、その他の楽曲はそれぞれ自立して聴く分にも問題はない。マリリン・マンソンをよりキャッチーにさせたかのようなモダン・ヘヴィ・ロックを中心に、切ない6、10やオペラチックな8を効果的に配して仕上げてある。
作品のテーマ的にヘヴィで重苦しい雰囲気があるのは確かだが、叙情的なメロディがそこかしこにあって、決して独りよがりな作品にはなっていない。多くのリスナーに自身の体験を伝えたいというニッキーの意図が窺え、これを「商業主義」と捉えるか否かで評価が分かれるかもしれない。私はニッキーの音楽的才能の豊かさにただただ驚いたけど。