海上保安官が見た巨大津波と東日本大震災復興支援(海上保安庁DVDシリーズVol.1)DVD-R盤
3月11日、青森県八戸市で被災しました。車を冠水にて廃車。
津波が押し寄せてくるところを目撃してしまったので、今でもトラウマに悩んでます。
さて、このDVDの前半は巨大津波が襲来する時の東北各地での記録。震災の直後に
ニュース番組で「映像提供:海上保安庁」とテロップ付きの映像をご覧になった方も
多いかと思いますが、その映像を集成したものです。仙台空港に津波が押し寄せ、
車や小型航空機が流され「あ、もーダメです、全部ダメ」と声が入っている映像など、
今でも覚えている方は多いのではないでしょうか。
別のメーカーからは素人がデジカメ持って、ただ歩いて映したものを結構な値段で売り、
相当の批判を受けたものがありますが、このDVDは海上保安庁だからこそ撮影できた
映像(沖で巡視船に押し寄せる津波など)が数多く含まれています。1枚1,000円
ですので、持っておけば将来防災教育等に役立つのではないかと思います。
「災害は 忘れた頃に やって来る」 防災への備えをしましょう!
東日本大震災 復興支援地図
平成23年4月末時点での、
東日本大震災の被害状況がわかる地図。
津波の浸水範囲を5万分の1の地図で通して見ると、
いかに被害が広範囲であったか、
また地域によってはどんなに深刻かが感覚的にわかる。
リアルタイムの情報が必要な向きには、交通状況などは
古いかもしれないが、ボランティア以外で当地を訪れる人にとっても、
ベースとなる情報地図として有効だと思う。
なお、本地図の売上の一部は義援金として寄付される。
せんだいノート―ミュージアムって何だろう?
冒頭から美しい写真で南三陸の女性の「きりこ」によるまちおこしとか活気あふれる震災前の東北が展開する。それだけに震災で失われたものの大事さがひとしお感じられる。
“ミュージアムってなんだろう”という副題に反して、直接的なミュージアム紹介になっていなところがかえって、とっつきやすい。仙台市縄文の森広場で鹿角から作った釣針で釣りに挑戦..とか とにかく楽しい本。
巻末には東北のミュージアム地図と910のミュージアム一覧があり、出色である。しかし、宮城・福島県などには休館中のマークがたくさん付いていて哀しい。これらの館を編者「仙台・宮城ミュージアムアライアンス(SMMA)」で支援できないものだろうか。帯に「ふるさと再建という長い道のりの第一歩として」とある。ぜひ、手にとって見てください
宮城県気仙沼発! ファイト新聞
2011年3月11日、東日本大震災の想像を超える被害に、その悲しみの思いを表現することができない。
3月18日、宮城県気仙沼の7歳の女の子・初代編集長の吉田理沙ちゃん(2003年生まれ)が発行した避難所での壁新聞に、多くの人々の心が救われ、元気にしてくれた、未来を夢見る子供たちの力強さに、励まされたように思う。
なぜ、この『ファイト新聞』を書くことにしたのか。
吉田りさちゃんの手書きの文章を読むと、その気持ちに、「がんばろう!」という思いになります。
2003年生まれの女の子が、一生懸命に伝えようとする気持ち、人の成長の素晴らしさに、驚きます。
避難所生活をしている子供たちの「声」から、日本を元気にするエネルギーが伝わってきます。
現在の編集長は、小学4年生の小山里子ちゃん(2001年生まれ)と、数名の編集部員で発行されています。
追記
先日、7月3日に最終「第50号」にて、この「ファイト新聞」は避難所暮らしの人たちも減り休刊されたそうです。
文藝春秋増刊「つなみ 被災地のこども80人の作文集」 2011年 8月号
”松龍効果だか、中身は秀逸”
報道では、発売2週間で売り上げ5万部を突破。好調の背景には、
松本龍前復興相の発言の影響があるそうです。
それはさて置き、各書店の東日本大震災の書籍の中で1番売れています。
小生自身も各書店の大震災コーナーを見ると、「地震や津波メカニズム」、「放射線と原発関連」の本は誰も手に取らない。
しかし、本書だけは別格で若い女性から、老若男女問わず全ての層が手に取って必ず購入している。
それもそのはず、東北を担う次世代の彼らが綴った作文。当時の恐怖や失ったものなど当人にしか分からない気持ちかそこにある。
これは報道記者や作家、政治家、専門家が書いたものより、重く重要なメッセージである。
政治家が何を語ろうとも、専門家が何を話そうが、これらは何の意味や価値もない。
修羅場をくぐってきた少年・少女たちのメッセージのこそ価値がある。
私たちが学ぶべきことは、「防災・地震や津波のメカニズム」や「放射線・原発のしくみ」の知識ではない。
何の役にも立たない政治家たちや専門家の声ではなく、「彼らの声」なのである。
東日本大震災ではたくさんの書籍が発売されたが、本書以外は意味のないものだろう。
「東日本大震災」とは何か、この本に語られている。