それがし乞食にあらず (平田弘史傑作選 (昭和四五年~四六年))
時代劇におけるセンスオブワンダーをこれほど持ち合わせた漫画家がほかにいるだろうか。 各登場人物たちの武士たる故の あるいは武士ならざる為に入り乱れる感情、血、臓物。
決して美化もせず卑下もしない客観的な視線、それでも溢れ出る激情をまったく余すことなく書ききっている。
本人がどういう意思で書いてるのかは分からないが、エンターテイメントの範疇で扱えるものではない。
血だるま剣法・復讐つんではくずし
なぜ誰もレビューを書かないんだ?!日本のマンガ史上に残る傑作じゃないか!
絵のうまさ、話のおもしろさ、そして全編を貫く異常なまでのテンションと説得力。
マンガならではの野蛮な快楽が凝縮している。これを読まずしてマンガ文化は語れない!