ラスト・ワルツ(特別編) [DVD]
公開当時は劇場で観てコンサートがフルで写っていなくてスタジオでのセッションやインタビュー(あまり為にならない)が挿入されていて散漫な記憶しかなかった。今回改めて観ると監督マーティン・スコッセシの意図が少し理解できました。後年ロビー・ロバートソンへの批判も多いけれど、画面でみるとバンドを維持するのが限界に達したという意味は人間関係ではなくて音楽的なものだったのだと思いました。行くところまで行ってしまったものしか味わえない空しさだったのでしょう。
本編は画面も音も綺麗になって迫力あるものでした。照明も凝っていて映画っぽくなっていたのを別添音声解説で知ることができて良かったです。映画監督って大変な才能が無いとできませんね。あと、特典映像で初めて観る事の出来た「ジャム2」でニール・ヤングが主体になって引っ張っている姿が微笑ましかった。彼の暖かい人間性を感じてしまった。に比べるとクラプトンってあっさりした人なんだなぁと思いました。音楽映画では他に抜きん出ている傑作ですね。これだけの歴史的なイベントだったのですから、当然より完全なフルバージョンで後年発売されるでしょう、楽しみです。
深海からの物体X [DVD]
タイトルからしてB級ホラーの匂い満点^^ですが、全くそのとおりの映画です。ルチオフルチ監督作品「地獄の門」の影響受けまくりの嘔吐シーンなどはもうホラー映画の「おかし」の領域に達しています。製作側が意図的にチープな作りをして、そのチープさで観客を楽しませる、そういうタイプの映画です。スプラッタ系が好きな人は一度ご覧になられてはいかがでしょうか。
シャドウズ・アンド・ライト[完全版] [DVD]
作品としての仕上げりには賛否両論ありますが、演奏は文句無しです。
ジョニ・ミッチェルのシンガーとしての実力も堪能できるのは勿論ですが
やはりサイドメンに目が奪われてしまいます。
パットとジャコが目を合わせながら楽しそうに
演奏しているのを観ると胸を詰まらせる思いさえします。音楽も人間も愛されて止まなかったジャコ・パストリアスの
絶頂期の元気な姿が拝める作品です。