同期生 「りぼん」が生んだ漫画家三人が語る45年 (集英社新書)
なかなか面白かった。一条ゆかり、もりたじゅん、弓月光(以下、敬称略)。少女マンガ雑誌「りぼん」が主催した1967年の「第1回りぼん新人漫画賞」に、賞金の高さにつられて応募し入選してデビューした3人の漫画家にそれぞれのマンガ人生を語ってもらった本である。
・一条ゆかり:「漫画は私を育てるものでした。漫画は私を支えるものでした。漫画と私の間には境界線はなく、漫画は<私>でした」
・もりたじゅん:「美大というバックグラウンドが、私のマンガの一つの個性でもあると思っています」
・弓月光:「シリアスな作品というのは、エピソードが先にくるんだけど、コメディというのは、先にキャラクターがあって、彼らがバタバタするからエピソードが生まれる」
語り口は最初の一条ゆかりのものが抜群にはじけていて引き込まれるが、3人とも個性やその後歩んだ道が異なっているので、どれも興味深く読める。一条と弓月は特に仲が良く、どちらの話にもよく登場するし、互いに手伝ったり派手に遊んだりもしたそうだ。一条はミリオン・セラーを連発し、2007年に文化庁メディア芸術賞も受賞する。もりたじゅんはレディース・コミック分野を切り開いて自作を多数発表したのに加え、本宮ひろ志氏の奥さんとして本宮マンガの女性キャラクターの下絵を一貫して手伝ってきたので、その辺の舞台裏についても説明している。弓月は少女マンガで培ったスキルで、その後男性コミック誌でも大活躍する。
それぞれ違う個性を持つこの3人が登場して、当時の「りぼん」の雰囲気はガラッと変わったという。少女読者が「りぼん」を卒業しなくなり、新たな読者も加わって部数も伸びる。さらに陸奥A子らの「おとめちっく路線」が続いて売り上げは加速する。弓月はその後、「ぼくの初体験」というヒット作を週刊「マーガレット」に連載するが、同じ雑誌には少女マンガ史上に残る「ベルサイユのばら」と「エースをねらえ!」も掲載されており、異なる絵柄や世界の作品が互いに人気を競い合っていたところに売れる雑誌のヒントがあったと振り返っている。マンガ界が活気に溢れていた頃だ。時代に恵まれていた、という認識は3人に共通している。
本編にもよく登場し3人とゆかりの深い元「りぼん」編集者が、あとがきのような形で最後に証言を書いている。3人の作品年表も付いている。
芸能生活35周年 大全集
すばらしい!まさに名曲揃いです。高価だったので、かなり購入には悩みましたが、五木さんの曲は従来の演歌の枠を越えたポップな楽曲が目白押しです!全14枚のcdのうち2から8までは特にポップです。五木ワールドを知らない方に是非聞いていただきたいです!
正しい恋愛のススメ DVD-BOX
DVD化されるのをずっと待っていました。
原作ファンとしては配役・設定・ストーリーに色々ツッコミたい・・・
しかしなぜ星4つかといいますと、とにかく「ウエンツ瑛士」さんが良かった。
演技はまだ未熟なものの、物語が進むごとに上達していっているのがよくわかります。
そして何より、天才的に「綺麗」。
ウエンツさん演じる「竹田」は、一歩間違えば単なる最低男になりかねない人物です。
そんな彼を愛すべき者にしているのは、美しい容姿と天然なキャラクター。
まず実写で演じられる人はいないだろうと思っていました。
正直、配役が発表された時も微妙な心境でしたね。嫌いではなかったですが、
私はウエンツさんにお笑いのイメージしか持っていなかったので。
しかしいざ放送が始まると・・・ウエンツさんで良かったと心から思いました。
清潔で純粋、どうしても憎めない可愛らしさ。
非常にバランスの難しい「竹田」という人物を見事に演じていました。
個人的に竹田に関しては大満足です。
正しい欲望のススメ (集英社文庫 い 60-3)
一条先生が大好きな長年のファンです〜クールだけど笑いがあって、辛口なのにカラッとしてて、粋な一条作品。
勉強が出来るとかじゃなく、客観的に自分を見つめることが出来て、自分への洞察力も切捨て方も、本当に必要なことを
冷静に考えるとがちゃんと出来る方なんだと、読みながら改めて「頭のいい方なんだ」という印象を更に深めました。
子供時代のトラウマを抱えていた話しや、家族の中の自分を冷静に分析して、どう好かれるかどう食べ物にありつくかなど、
切実だけど笑い飛ばすような一条先生が大好きで何度も読み返してます。
決して押し付けがましいものでありません。
これも一つの人間サンプルよねと割り切って書かれています。
悩みばかりの十代二十代でしたが、大台を超えての現在ですが、この本にもっと早く出逢いたかったな。