江の島ワイキキ食堂 3巻 (ねこぱんちコミックス)
オードリーだけでなく、登場人物が拗ねたり怒ったり悩んだりする描写が多いです。難しい心の動きも描こうという新境地でしょうけれど、ちょっと密度高くて疲れるかな。でもねこぱんち前号〜最新号の第30〜31話は1〜2巻の頃より幅が出てるので、無駄なトライアルではなかったと思います。
怪談話で怯えた頼が、うっかりオードリーを化けねこ呼ばわり。傷ついたオードリーに謝りながら「おまえなら化けてもいい」と伝える話を読みながら、いつか2人が本当に言葉を交わすようになればいいなあと思いました。やっぱり岡井さんのファンでいてよかったです。
新編 日本の面影 (角川ソフィア文庫)
こんな素晴らしい著作が数百円で手に入るという事に感謝。ハーンを日本かぶれの変わった外人だったと思っている人は認識を改めるべし(私だ)。彼の日本論はまず冷静な観察から出発していた事がわかります。私は読後に松江の旧邸まで行ってしまいましたが、ほぼ当時のまま残されているとされる庭を見る事が出来ます。訪れる人影も見えない真夏の昼下がり、ここだけは心地よい風が吹き抜けて、縁側の影に一瞬、かすかな残滓のような気配を感じました。
柴犬ゴンとテツののほほん毎日
待ちに待った一冊!作者がどんだけ柴犬を愛しているか分かります。細かな観察、角度の違う視点。なつかしい写真を見ながら「そうそう、家の子もそうだった」と思い出します。柴犬にはまる訳は、この一冊が紹介してくれるでしょう!