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カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第1巻 細胞生物学 (ブルーバックス)  MITでは一般教養科目の生物学入門の教科書に指定されている定番教科書「LIFE」の一部を訳出した本です。「大学生物学の教科書」と銘打っているように、高校化学・生物学の素養はほぼ必須であることを踏まえた上での「入門本」です。生物学を専門としている人にとっては常識的な内容なのかもしれませんが、私のようにまったくの門外漢の人間からすると難しい本です。とはいえ、丁寧に読めば「歯がたたない」というほど難解というほどでもありません。全5章のうち、第4章だけちょっと「教科書」っぽくて興味が喚起されませんでしたが、それ以外はおおむね図解ベースで丁寧に説明されており、読み応えあります。特に第3章はよかった。
 ただし、翻訳はややまだるっこしい。あと、悪い意味でも「教科書」です。著者たちのレベルからすればかなりやさしく書かれているのだろうとは思いますが、やはり事実をカチッカチッと正確に説明していくような雰囲気なので、やや入り込みにくい、感じもします。いい意味でも、「教科書」であり、しっかりと熟読すればちゃんと栄養になる濃密な本です。
 本巻は「細胞生物学」がテーマであり、細胞がどのように栄養やらエネルギー(アデノシン三リン酸など)を外部環境とやりとりしているかというメカニズムを中心として記載されています。たぶん、高分子化学の知識があるとよりしっかりと理解できるのではないかと思います。高分子の知識がなくてもそういうもんかとある程度は得心可能だと思いますが。この本をどれだけ楽しめるかは、やはり手持ちの知識にかなり依存すると思われます。

新しい生物学の教科書 (新潮文庫) 学校で学ぶ教科はすべて文部省検定教科書のもとに展開するわけだが、
学問の広がりは検定教科書通りに脈絡しているわけではない。中学高校の理科はともすれば「暗記科目」などとされ、特に生物分野は覚えて覚えて覚えまくる科目のようにみなされている。

しかし生物学は、用語の羅列でも、博物学でもなく、さまざまな生命現象の解釈の学問である。この本の中では、生命現象をどのように解釈するかを縦軸に、学校の教科書の内容と関連させ、批判し、新しい見方を示唆する。

しかし、理科の教師は、学校の教科書を熟知しているがゆえに、また、学校教育における学問の展開に行き詰ったり疑問を持ったりしているので、この書の内容が文句なしに面白い!(私がそうです)。他の職種の方はどうでしょう?万!人向けというより「理科の先生集まれ」の本。したがって、星4つ。


Molecular Biology of the Cell 5E バイオ系の人は必ず読みましょう。
これ一冊で細胞生物学の基本はばっちり。
高校生物以上の知識があれば読みこなせます。
平均読破時間は3ヶ月くらいです。
読んでるうちに、あれはどういう仕組みだろう?
なんでだろう?本当だろうか?などどんどん疑問が浮かんできます。
この知識を土台にして、自分の専門分野を深めたり、新しい研究を計画したりするとよいとおもいます。

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