フルメタル・パニック! アナザー4 (富士見ファンタジア文庫)
模擬戦が多かったこれまでと打って変わっての本格的な実戦が味わえる本巻。
内容的には楽しく読めたんですがどうにもやっぱり手に汗握る、とは感じませんでした。
なんていうか戦闘描写が淡白なんです。
これは一つには危機的状況に陥った時にそれを打開する、タメの部分の弱さだと思います。
前作でいえば
序盤の宗介は中々ラムダドライバを思い通りに扱えず、そのせいで仲間を窮地に
おいやってしまう。
早くラムダドライバを使わなければ自分や仲間が死んでしまう。
そういったこの戦闘に負けたらどうなるという
焦りや葛藤といった戦闘中の心理描写があり緊迫感が伝わってきた。
そしてそういう紆余曲折をへて苦心の末ようやく敵を打ち砕き窮地を脱するという
カタルシスある戦闘シーンでした。
が、本作だとそういった達哉の戦闘時における心理描写があまり見受けられず
ASをこう動かしてこの武器をこういう扱いかたをして倒した、というような
淡々と状況説明をしてるだけの文章が多いです。
キャラをたくさん喋らせることによりなんとか盛り上がりを保っている印象も受けます。
心理描写はないことはないんですがそれもお色気シーンでやっていたりと使いどころがズレてる
気がします。ただその手のシーンも淡々としてるんですよね。
そしてもう一つはライバルの個性です。
ストーリー物のとくに戦闘がメインのお話なら主人公だけでは
話は盛り上がりません。
ガウルンの底の知れない不気味さとか
レナードの胸糞悪さとか
今作でもそういった存在はいるのですがあの兄妹はなんというか変に親しみやすい部分が多く
ライトに描かれているのでちょっと物足りません。
総じて言うと要はキャラの内面の描き込み不足が
本作に閉塞感というか淡白というか今一つ突き抜けない印象を受けるのだと思いました。
クルツ編は確かに嬉しかったです。でも
そこのパートを次巻に回してでも全篇マランパで通し
登場人物の心理描写を増やして描き込んでほしかったかなと思います。
機体に関してはツボでした。
デザインというよりカラーリングですね。
あの赤と青のレイブンはやっぱりマクロスのジーナス夫妻を連想させてくれるので好きです。
巻末の機体紹介も充実でした。
フルメタル・パニックTSR No.03 1/48 M9 ガーンズバック クルツ・ウェーバーVer.
このキットは初心者にはきついですが、経験者・ある程度の技術を持った人には作りがいがあり、少し手を入れれば可動範囲・プロポーションが格段に良くなるキットです。まずスタイルは、良く観察すると胴体が少し短いです。B-3パーツ(股ブロック)の縦の長さを5mm程度延長させます。次にC-21とC-22パーツ(太もも内側後部)で足をロールさせた時にB-3パーツと干渉する部分を少し削り、ロールさせる範囲を広げます。これでスタイルが良くなり、頭がぼてっとした感覚が無くなります。次に可動範囲ですが、肩が横に振れません。これは単純に肩パーツの側面を切り抜いてやると改善されます。わかりにくいかもしれませんが、これをすればほぼROBOT魂に近いスタイルを実現できます。また、これらの作業は同シリーズのマオ機や宗介機、アーバレストにも言える作業なので(アーバレストではパーツ番号が違う)特にアーバレストは股ブロックの長さを延長させる事によって足を前後に振れるようになるので是非試して見て下さい。
フルメタルパニック?ふもっふBlu-ray BOX (PS3再生・日本語音声可) (北米版)[Import]
アスペクト比:4:3の1080p
言語:英語 Dolby TrueHD 5.1ch、日本語 Dolby TrueHD 2.0ch
字幕:英語 ON/OFF
メインタイトル、サブタイトル、キャスト等英語字幕変更有り
映像特典
番宣スポット集 全3種、480i
ノンクレジットOP、ED 1080p
日本版にあった朗読CD無し
店頭用プロモーション映像無し
東京キャラクターショー2003会場内限定映像無し
こちらも1期北米版BD同様紙スリーブが付いてくるが、
相変わらず新品なのに中古と思えるような状態なので神経質な人は手を出さないほうが無難だと思う。
日本版の中古はプレ値とはいえない値段だがまだまだ高いし、
特典を重視しないのであれば若干の仕様変更もあれど十分にふもっふを楽しむことが出来るだろう。
フルメタル・パニック?ふもっふサウンドトラックアルバム
前作と雰囲気がガラッと変わって、舞台も学園に。
宗介とかなめ達のドタバタコメディ学園ドラマみたいなことになってます。
音楽も前作の重厚なオーケストラから全編シンセサイザーに変わり、
重厚さや深刻さを排除した軽快でコミカルな仕上がりのものが多いです。
バラエティにも富んでいます。オススメです。