(初回生産限定) 傑作時代劇 長谷川伸シリーズ DVD-BOX
自分の作品は紙でつくった碑文であると述べていた長谷川伸。
その小説・戯曲(大衆演劇というべきか)が多数映画化されていますが、そのなかで、ウケのよかったものを収録したDVDです。
長谷川伸シリーズで日本テレビでやっていたもののDVD化。
カラー化してもよかったとおもうがモノクロ中心。
もっとも近くにいた村上元三先生の監修。
信頼性抜群。
ただし、より深刻な武家社会の対立を描いた長谷川伸の最も力を入れた作品は入っていません。
新国劇系統の俳優さんは大友柳太郎ぐらいかな。辰巳柳太郎のものとか入れればいいのに。
大衆文芸(新鷹会)なんかを知ってると、おなじみのものが多いかも。
♪ 嵐寛寿郎もいますが、やっぱり鞍馬天狗(大仏次郎)のほうがいいかなあ。
伏見仙太郎がいないのが残念。初期のもの二つしか残っていないですけども、個人的なファン。
♪ 「ひげ題目の政」というのがなかなかマイナーな人間たちを扱っていて殿山泰司さんとかエロイおじさんでおもしろいですね。
♪ 長谷川伸はあまり読まれていませんし、全集も朝日新聞のほんとに雑な装丁でビニールがウザイものが最後です。
これは非常に残念。
♪ 日本社会の原型のようなものを語る第一人者だと思われます。
日本のポストモダンの批評家・大学教授などのクズ集団から、決然と一線を画して聳え立ってるところがいいですね。
まだ、二作程度しか見ていません。
急いでみるのはもったいない。
♪ ドイツで日本のチャンバラ映画「国定忠次」の簡易バージョンを見たことがあります。
これがきっかけです。勉強ばかりしていた自分が恥ずかしかったし、
ハノーバーで「日本の夕べ」みたいなものがあり、そのとき日本語を勉強している
学生さんが、日本のテレビのコマーシャルとか、日本の映画とか紹介していて、
その科学的な視角にも、非常に感服しました。それ以後時代劇はよく見ます。
♪ 「敵討八景」とか「江戸幕末志」とか「荒木又右衛門」とかが入っていないのは残念。
萬屋(中村)錦之助ももっと入れてほしかった。
♪ 講談社なんかが持っている劇化の版権はまだ切れていないらしいですね。映画会社とコラボで
長谷川伸の原作を、なにか映画にしてほしい。
値段もこれだけの量でこの値段は非常にリーズナブル。
CSの時代劇チャネルよりコスパがいいと思う。
お勧めです。
1st Gear
80年代からフレットレス・ベースを弾きまくっている技巧派ベーシスト永井敏己の待望の初ソロ作が、この『1st Gear』だ。
メンバーは、
永井敏己(Ba.)
柴崎浩(Gt.)
長谷川浩二(Dr.)
というシンプルな技巧派ギタートリオ。
吉祥寺シルバーエレファントでのライブ録音だが、スタジオ音源と変わらないクオリティだ。
内容を一言で言うと、「Bozzio Levin Stevensの1stと、Shawn Lane+Jonas Hellborgのコラボ作を混ぜた様な激アツ・ロック・フュージョン・ジャム作」!
永井は縦横無尽にうねり、柴崎はクリーンでのコードワークから実に滑らかな高速レガートまで弾きまくり、
長谷川浩二に至ってはメタリックな勢い全開で、ラストの20分超の曲「Bitter Lemon」では10分以上のドラムソロをブッ叩く!(笑)
かなりロック色も強いのでギターインスト好きにも大変オススメ。もちろん変拍子もアリ。
6曲約70分(!)、技巧派演奏家のぶつかり合いが堪能できる秀作!☆は4.6!
On The Drums [VHS]
ドラマーのための教則ビデオとしては星2つ。それは教則的な内容がかなり少ないからです。
但し個人的には長谷川浩二のファンなので星5つ。
美しいフォームにパワフルなビート。そして完璧なツーバス。
ロック、メタルのまさにお手本と呼ぶにふさわしいドラマーだと思います。
ドラマーのための教則ビデオとしては星2つ。それは教則的な内容がかなり少ないからです。
但し個人的には長谷川浩二のファンなので星5つ。
美しいフォームにパワフルなビート。そして完璧なツーバス。
ロック、メタルのまさにお手本と呼ぶにふさわしいドラマーだと思います。
線型代数―Linear Algebra
気鋭の数理物理学者による珠玉の1冊である。全部で19章からなるが、これが入門編、基本編、展開編の3部に分けられている。入門編では高校の2×2の世界とのつながりを強く意識しているが、この世界でJordan標準形までやって、これを線型微分方程式の話にまでつなげているのは流石と言うほかない。ちょっと野心的な高校生にも十分薦められるところである。基本編は割とorthodoxな流れを追う感じであるが、御馴染みの対角化の話で終わっている。空間の幾何について1章割かれているところが個性といえば個性なのかもしれないが、別にこの本に限ることではない。Jordan標準形の話は対角化の延長として最後の章で結果だけ述べて、展開編にその詳細を委ねている。賢明である。展開編では計量線型空間や先ほど述べたJordan標準形の話しに加えて、行列の作る群の話をしてLie代数入門にまで誘ったり、最後の章では量子力学入門の話をしたりとなかなか多彩である。意欲的な読者には十分に楽しめるつくりになっている。是非一読を薦めたい。