自分にやさしくなるセラピー (セラピーシリーズ)
↑です。
偶然普通の書店のキリスト教コーナーにあり、ふと手にしてみてハンディな軽さ。そして値段の手頃さの割りに「人にばかり気を遣う私って何なの!?」と言って悩み疲れている私にぴったりの本でした。
37項目の短い「自分にやさしくなれるメッセージ」が日本語と英語で書いてあります。そしてどのページにも可愛いエルフ(妖精)の絵が描かれています。
項目2の「自分のことを第一に考えましょう。自分をいたわることがなければ、あなたは他のだれに対しても大したことはできません。」このメッセージで私はこの本の購入を決めました。
厚さ5ミリ程度なのでいつもハンドバッグに偲ばせて読んでいます。プレゼントにも肩のこらない値段とサイズが気に入って「今度は友達にもプレゼントしよう♪」と思ってます。
森山大道「サンパウロ、路上にて」 [DVD]
森山大道がサンパウロに撮影に行った際のドキュメントだ。
森山は街を歩く。撮る。歩く。撮る。歩く。
写真は「記録」であり、「記憶」となる。
森山は同じ南米のブエノスアイレスは情感的であり、サンパウロは乾いている、という。
そして、サンパウロのほうが好きだ、と。
森山の写真は「もの」である、と思う。そこに「情感」はない。
森山の写真が海外で評価されるのは「もの」は世界共通であるからだ。
森山は「もの」を求めて歩いているのはなく、今ここにあるものをカメラを通してフィルムに焼き付け、更に印画紙に焼き付けて「もの」に変換していく。
彼は媒体なのだ。
ルパン三世 オリジナル・サウンドトラック2(紙ジャケット仕様)
1978年にリリースされた「ルパン三世」第2シリーズ・サントラの2枚目ですが、大野雄二のアルバムと言っても良いくらい計3枚のなかでも完成度は最も高いと思います。
(1stは声優陣のナレーションが入ったため残念ながら「アニメのサントラ」の域を出られないし、3rdはTVと世界観が違う『カリオストロの城』用楽曲が中心なので)
「ルパン三世/LUPIN III '79」はメインテーマのディスコ・バージョンで、オリジナルよりもゴージャスな雰囲気に満ちてます。
「トルネイド〜次元大介のテーマ/Tornado」は2分台のミニサイズながらフリューゲルホーンをフューチャーしたスパニッシュ感覚満載で、当時人気が高かったチャック・マンジョーネを思い出します。
ブラスセクションがメロディーを奏でる「恋はサンパウロ/Love in Sao Paulo」「螺旋飛行/Spiral Flight」もラテンフュージョンのように軽快で、当時のテレビやラジオのBGMに使用されていました。
個人的にもっとも一番好きなのはメロウな「スフィンクス/Sphynx」と、フルートとストリングスが掛け合う旋律がエーゲ海を思わせるほど神秘性に満ちた「オアシスへ……/The Way to the Oasis」で、完成度の高さに鳥肌が立ちます。
さらにゴダイゴのトミー・スナイダーが歌う「スーパー・ヒーロー/Super Hero」、尺八・琵琶をフューチャーしたジャパニーズ・タッチの「斬鉄剣〜石川五右衛門のテーマ/Zantetsuken」、ブギースタイルの「ファニー・ウォーク/Funny Walk in Old Fashion」、サンドラ・ホーンの歌による「ラヴ・スコール〜峰不二子のテーマ/Love Squall」(この歌を使ったエンディングが大好きでした)と、フュージョンを基盤とした大野雄二ワールドがぎっしり詰まっています。
音楽の醍醐味を知りたい方に、本気で音楽を志す方は必聴アルバムだと思います。
PS:これを聴くと、今の劇伴が“お涙頂戴”を煽るワンパターンなオーケストラ主義ばかりな点もわかるでしょう。
祈り―信頼の源へ
祈りは神との対話といわれる。神との対話で人生を作ってきた二人が交互に自分の祈りを記しているリレー形式の本。(こういう形式ははじめてみた)公の祈りは礼拝でなされるが、それとは違った個人的な祈りは、普通人には知られない。神様とマザー、神さまとロジェの会話を盗み聞きするようで、悪いような、でも抑えられないドキドキする感じ。私は、祈りとは神と私の個人的な関係で成り立っていて、他人の祈りなど参考にならないと思っていたが、そうではなかった。読後には二人と神の清らかさが、私達を癒してくれたような気持ちになる。価値ある一冊。
あめのきさき -カトリック聖歌・聖母賛歌集-
奉仕活動でイエスの愛を放射するシスターたちによるオルガン伴奏のマリア聖歌集です。1980年代にテープに録音され評判になりCD化されたもので、彼女たちの最初のアルバムになります。プロの発声テクニックはないものの、それだけに信仰心の強さ、清らかさが伝わってきます。とはいえ全体的な歌唱力は想像以上の水準で、疲れているとき、癒しが必要な時、この曲集以外のアルバム(「めでたしマリア」など)も同様ですが、美しいメロディにのせた彼女達の歌声に天使の姿を見い出せます。信徒以外の方にもお薦めですが、あまり繰返して聞き入っていると彼女たちの信仰の世界に引き込まれてしまうほど魅力的な曲集です。