クロコダイル・ダンディ [DVD]
笑って笑って最後にじーんとくるコメディ映画です。センスよくまとめられていて、単なるドタバタで終わっていません。
勿論、カルチャー・ショックを扱った映画につきものの文明批判も盛り込まれているのでしょうが、何を否定するわけでもなく、「誰も傷つけないコメディ」として成り立っています。
とはいえ、最後の10分がなければ、「いい映画だったな~」で特に見返すこともなかったと思います。ラストは、この手の映画で…というくらいの、映画史上に残る名シーンです。
そもそも主人公のオーストラリア訛りが掴みとなっているように、この映画の鍵は「ことば」です。ラスト地下鉄の構内で遠く離れた主人公に伝えるため、間の人々に手伝ってもらって伝言ゲームのように伝える愛のメッセージ。同じ言葉を繰り返しているだけなのに、それを伝える人自身の訛り・気持ちまで加わって、少しずつ変化していくのがわかります。伝わった瞬間の、花が一気に綻ぶような幸せな瞬間を、構内の多くの人と共有できている感じが最高にいいです。ああ、世の中にはこんなに善意の人多いんだ、と思えます。
英語が得意!という人でなくても十分解ります。ラストの英語を確認するためだけにでもDVDを買う価値があります。
サンタモニカ・ダンディ [VHS]
フランケンハイマー監督が、フレンチ・コネクション2(75)以来、約14年ぶりに放ったポリスアクション。
腕の衰えを感じさせない演出は素晴らしいの一言。
アウトロー刑事演じるドン・ジョンソンはまさに適役、
ウィリアム・フォーサイスが出演しているのも嬉しい限り。
暗黒組織とアウトロー刑事の凄絶な銃撃戦、
サスペンスフルな展開で息もつかせぬ面白さだった。
ゲッツだぜ!!
ダンディの曲を買うのはちょっと...。と躊躇していた人も,この曲なら大丈夫でしょう。
ウルフルズの曲のカヴァーであるこの曲は,カラオケの定番ソングで分かりやすいメロディなので,彼の歌唱力でも十分楽しめる。
「ガッツだぜ」を「ゲッツだぜ」にしただけの安易な発想,ダンディのキャラに合わせて強引に作り替えた歌詞が笑わせてくれる。
田原俊彦に憧れる彼ならではのハッピーなダンスミュージックで,宴会シーズンは盛り上がることに違いない。間違いない!
次は,ぜひ,TM NETWORKの「ゲットワイルド」を「ゲッツワイルド」ってのはいかが? ゲッツ・ワイルド・エンド・ターン!
KOUSHOKUダンディ 1 (ジャンプスーパーコミックス)
柳沢きみお先生久々の単行本。主人公は作家で,食道楽・・・ってまんま「大市民」の設定じゃん!
おなじみの白菜鍋や鮨の薀蓄,人生論についての柳沢哲学が展開されている。
ワンパターンのような気がしないでもないが,「大市民」の生まれ変わりと思えばそこそこ楽しめる作品である。