イングリッシュ・ペイシェント [DVD]
切ない余韻がいつまでも残る素晴らしい映画です。
ゆったりと流れる時間、心に残るシーンが続き、
レイフ・ファインズの熱い視線にドキドキします。
実はこの映画を初めて観たとき、
「良く分からない話だなー」
と、不覚にも思ってしまいました。
それから年月が経ち、きっと私が大人になったのでしょうね。
次に観たときは、最初から最後まで、
とても大きな流れにそって物語が進んでゆくのを、
大きな感動とともに観ることができました。
音楽も素晴らしいし、出てくる人の様々な感情を思うと、
とても切ない、最高の映画だと思います。
この映画のDVDは、みつけた時にすぐ買ったのですが、
もうなんど観たか分かりません。
きっとこの先も、おばあちゃんになるまで
なんども観てしまうと思います。
観るたびに泣けてしまう私の宝物のような映画です。
Harrison's Principles of Internal Medicine, 18th Edition (2-volume set)
i'm not good at reading English, but i can understand this textbook enough and read every day.
i think this reason is to be wrintten simply,interestingly,up to date...
Even if you don't like English,... if you study up to date medicine, you should read this Harrison's Principles of Internal Medicine!!
イングリッシュ・ペイシェント [DVD]
映画化するにあたりミンゲラ監督は、随分と大胆に内容を変えた。
この映画は第2時世界大戦末期のイタリアと、戦前のエジプトの砂漠を行き来しながらすすむ。
主人公はイギリス人の患者=ハンガリーのアルマシー伯爵。小説ではかなり後半まで患者を謎の人物として引っ張ったが、映画で隠し通すのは難しい。無理せず早い時点で正体を示した。
アルマシーは地理と歴史に魅せられた男。底知れぬ知識を持つ一方、一部の学者仲間を除き社会から距離をとる厭世的な人物である。
その学者集団の前に現われたのが新婚のキャサリン。キャサリンを前に皆が沸き立つなか、水を差すようなセリフを吐くアルマシー。社交的なキャサリンはそれをうまく切り返す。二人の表情を映したこのシーンは両者の性格が瞬時に分かり、とても映画らしいシーンだ。
後日、アルマシーは市場で高値で買い物をするキャサリンに声をかけ、自分が代わりに値段交渉をすると申し出る。つまらない申し出をする不器用な男の顔を写せば、キャサリン同様に、観客もこの男がキャサリンに惚れているのが分かる。
皆で砂漠に調査の旅に出てからアルマシーはキャサリンに対して冷淡な態度に終始する。
しかし、砂漠の嵐により二人きりになると、その溝は急速に浅くなる。アルマシーは一度喋り始めれば、話はユーモアに富み、言葉も詩のように美しい。
バスタブで、何が嫌いかと問うキャサリンに「所有し所有されること、僕から離れたら忘れてくれ。」と答えるアルマシー。いずれ終る関係でしか人を愛せない、放浪者の素顔を表す。
アルマシーのこの歪んだ愛は、やがて周りの者すべてを破滅に導く。
アルマシーが自分の愛の強さに気づくのはあまりに遅く、人間らしく生きた期間はあまりにも短かった。
知識と戯れし世捨て人に最後に残されるのは、看護婦ハナの非情な哀れみのみである。
戦争、国境そして何よりも世捨て人の人生の虚しさが残る映画である。
イングリッシュ・ペイシェント [DVD]
簡単に言ってしまえば、不倫恋愛小説ということになるのだろうが、せつない。
砂漠の真ん中に水中を泳ぐ人の壁画があるということを聞いたことがある。
私たちの子供の時は(半世紀も前もことですよ)ラスコーの壁画が最古の人間の芸術作品と教わったのだが、この砂漠の泳ぐ人のけきがはそれよりも古いらしい。
「イングリッシュ・ペイジェント」とは不思議なタイトルだと思ったが、最後に謎が解けると、非常に意味の深いタイトルだということが判る。