殴る女たち 女子格闘家という生き方
『新潮45』収録の同名連載のリライト。
どれも捨てがたいのは分かるが、加筆が章毎のつなぎ部分だけというのは物足りない。
しかも10人と詰め込んでいるのもあり、切り口の浅さも気になる。
バッサリと、例えば40代で子供を持って続けるNORIKOや、L.A.でも柔術を学んだV一といった異色の経歴を持つ数人だけに特化した作りで、大幅加筆を行えば、読み応えのある本になったのではないか。
「殴る」との意味合いで、拳の写真も載せているが、伝統空手のように拳を鍛える競技でもないのに、これは余り意味がないのではないか?
それならば、オフザリングのものを収録した方が良かった。
いずれにしても類書がないのだから、もっと思い切った構成であれば減点もしなかったが、どのようにモデルから言葉を引き出すかについては、金沢克彦氏の著作や、ゴーストが書いたと思われるレスラー自伝などを参考に、より行間を読ませる作品を次回は出版して頂きたいと願い、少し辛めに点数をつけた。
フジテレビ系ドラマ 殴る女 オリジナル・サウンドトラック
ドラマ「殴る女」は、内容もさることながら(多分、現実では絶対ありえないんだけど!)、主演2人の会話がまるで掛け合い漫才のようでとっても楽しかったです。あの和久井映見さまがよくしゃべる事!多分、相手役の吹越満のリードのおかげだと思うけど(元WAHAHA本舗だもん)・・ほんとに間合いといい、セリフひとつひとつが面白かったです。
内容は、30過ぎた元エリート会社員(吹越満)が自分の‘居るべき場所’を求めて、昔やっていたボクシングにもう一度かけることに。そこへ、結婚を控えた女(和久井映見)が事務員としてやってきて、なんと、トレーナーとなって一緒に夢をかなえていく・・・という話。女もまた、結婚とは違う、自分の‘居るべき場所’を探し求めていたのだった・・・
主題歌はミスチルの名曲、「終わりなき旅」!!歌詞がこのドラマの全てを表現しています。全編に流れる音楽を大島ミチルさんが担当なさっています。残念ながら、ミスチルの曲は入ってませんが、インストルメンタルとして入ってます。
ドラマを見ていた方なら、オープニング曲をはじめ、なじみのある曲ばかりです。
ついでですが、ドラマは残念ながらDVD化してないので、是非して欲しいです!!
殴る女
作者の名は雑誌のコラムで知り、本書を手にとりまして。
センスに溢れたエッセイの書き手にどんな小説かと思い、手に取れば。
ほぼ自伝?な内容にのっけから驚きかつ爆笑。
人間臭さ溢れるダメダメなクズ野郎どもとまみえる彼女に、どんな人も一面だけでは語れないという奥深さを愉快に堪能させてくれます。
お子様には分からない、大人のどうしようもない、けれども楽しい日常を書ききって見事。
疲れた週末に読んでストレス発散しては如何??
「ドラマ テーマソング・ヴァリエーション」~インストゥルメンタル~
人気TVドラマの主題歌をオーケストラやピアノで編曲したインスト集。
演奏自体は立ち食いソバ屋で流れてる歌のない歌謡曲(有線)レベルを越えている。
名曲がオーケストラで鮮やかに蘇ります。
終わりなき旅
高校受験の時、本命の高校に落ちた生徒達を集めて、先生が、学校に内緒でカラオケに連れて行ってくれた。
この曲は、その時最後に先生が歌ってくれた曲・・・
初めて、先生の前で泣いた・・・
初めて、音楽って、言葉って人に力を与えてくれると感じた・・・
そのおかげで、2次試験で合格した。
あれから7年たった現在、僕は大学に通っています。
もっと大きなはずの自分を探す、終わりなき旅路を歩んでいます・・・
ありがとう先生。
ありがとうミスチル。