天気晴朗ナレドモ波高シ―「提督秋山真之」と「日本海海戦誌」
本書はNHKのドラマや『坂の上の雲』の原作を読んで秋山真之に興味を持った読者にとって内容的にも値段的にも格好の入門書だと思う。当時の原文を載せている書物としてはたとえば『秋山真之戦術論集』があるがはっきりいって内容が専門的であるという以前に読み物として一般向きではない。関連本とは一味違う当時の気分を伝える数少ない書物の中で、本書は原文ではなく、割愛、現代文への書き直しをすることでより親しみやすいものとなっている。もし、これに飽き足らず、原書を読んでみたい読者は『提督秋山真之』の原典である『秋山真之』がマツノ書店より復刻されているので、そちらを読めばよいだろう。少し値は張るが、原書はそれだけの金額を出しても価値があると思える人が購入すればよいのではないだろうか。
秋山兄弟 好古と真之 明治の人材はいかにして生まれたか (朝日新書)
秋山兄弟については、色々な本が出されていますが、同じような内容のものが多いと感じていました。
この本は兄弟の考え方や成長した環境について簡潔に、かつ本質をついた内容が書かれていて、とても良いと思いました。
読み終った時に、もう一度読もうと思いました。
3DCG(46)秋山真之と日本海海戦 (双葉社スーパームック 超精密3D CGシリーズ 46)
DVDには日本海海戦の登場艦が全部といって良いくらい出てきます.しかし内容は・・・.一本木氏のCGは静止画ではとても迫力があって好きなのですが,動画の道では別の修行が必要なようですね.今後に期待します.本の方は大変よくできています.体系的にまとまった平易な内容で好感が持てます.日本海軍の近代化・その象徴たる日本海海戦についてビジュアル面からも全貌を把握できる良書だと思います.