A.ボロディン:歌劇「イーゴリ公」映画版 [DVD]
ダッタン人の踊りが最高です
ドリア旋律は長調でも短調でもない不思議な調べです
作曲したボロディンは医師でした
異国情緒を出すためにこの旋律を選んだそうです
耳に残る美しい旋律です
スコア ボロディン 歌劇《イーゴリ公》より ポーロヴェツ人の踊りと合唱(ダッタン人の踊り) (Zen‐on score)
「イーゴリ公」は遊牧民族と戦った中世ロシアの英雄を主人公とした作品である。「ポーロヴィッツ人の踊り」は古くは「ダッタン人の踊り」で知られた曲であるが、民族的にはポーロヴィッツ人が正しい。
捕虜になったイーゴリ公にハン(遊牧民の首領)が自分の力を見せつける宴会シーンで演奏される曲である。この説明からはハンを称える勇壮なメロディを想起するが、ハンに遠方から連れてこられた奴隷の踊り子達の望郷の念も込められている。哀愁と強烈さという多彩なメロディが特徴で、ロシア音楽の奥深さを感じさせる。
ボロディン:歌劇《イーゴリ公》 マリインスキー劇場版 [DVD]
「だったん人の踊り」で有名な歌劇『イーゴリ公』の全幕ライヴ映像です。
ゲルギエフ指揮、マリインスキー歌劇場の演奏とバレエで1997年8月に上演されました。
同じくゲルギエフの全曲盤CDとくらべると、 「だったん人の娘たちの踊り」、「だったん人の踊り」の一部をはじめ、 いくつかの場面が短縮、または省略された簡略版ではありますが、 CDの歌詞やト書きからはわからない演技や演出が楽しめます。
マリインスキー劇場の『イーゴリ公』はリムスキー-コルサコフが補遺した初演版ではなく、ファリエクの校訂によって構成と演出を変えた版が使われています。
初演版ではイーゴリ公の帰還をプチーヴリの人々が 歓迎して大団円となりますが、 この新版では、イーゴリの再度の出陣を暗示して終わります。
2008年のマリインスキー歌劇来日公演を先取してお楽しみください!
ラヴェル:ピアノ作品全集
純粋に演奏テクニック面で弱かったのか、危なさそうなところはことごとく安全運転です。だから安定していて、ハラハラするようなことがないのはいいですね。あと、1つ1つの曲の特徴の描き分けがしっかりしており、聴く人がイメージを膨らませやすいです。特に色彩豊かなスペイン情緒の表現が印象的です。そういった点ではよい演奏ですが、スピード感や迫力などは到底望めない内容だと思います。テンポの遅さが問題になっていることが多いと思います。特に水モノ関係は1つ1つの水滴がスローモーションで動くような錯覚を覚えるほどですし、「亡き王女のためのパヴァーヌ」はあまりにも遅すぎです。ラヴェル自身はこういう演奏を好まず、「私は【王女のための死んだパヴァーヌ】を書いたのではない」と批判することもあったようです。
ラヴェルのピアノ曲全集といえば、腕自慢のピアニストたちが高い技巧を生かして録音をする定番の曲集です。技巧面の切れ味を捨て去ったようなこの録音はかなり異色なので、他のCDと聞き比べてみるのも一興だと思います。
ベスト・クラシック100
そのときの気分によってCDを選べます。そのCD6枚から1枚のCDを選ぶ楽しさは、宝石箱をあけるようです。「初心者向け」とか、「選曲がいまいち」とのレビューもありましたが、CD6枚でこのお値段です。
私はとても納得して楽しんでいます。また、CD6枚分のコンパクトな収納もよく、旅行にも持っていけそうです。このCDの解説書が1枚の紙ではなく小冊子だったら、もっと良かったです。