On Time
リアルタイムでは中学2年生(1970年)の7月に発売になったばかりの彼らの3作目「Closer To Home」を購入、その圧倒的な迫力に4月既発売の2nd、1月既発売の本作を逆戻りして聴いた。この作品はデビューアルバムとして大いに期待して聴きだしたが、あまりの薄っぺらい音にずっこけてしまった記憶がある。リマスターに期待しましたが多少の改善はあったとしても、以降のアルバムのような迫力は感じられなかった。製作費用も無かったのでしょうが4チャンネル1発録音では仕方ないか・・・。ZEPの1stとの差は歴然ですが曲がシンプルで良かったのが幸いして印象深い作品になっていると思います。
このサウンドのしょぼさは4thの「Grand Funk Live Album」で代表曲が演奏されて一気に解消されてしまったから溜飲を下げました。何を書きたかったと言いますと、個人的な趣味でこの時期にMark Fanarが弾いていた1969年に発売されたMusiccraft社製のGuitar「Messenger」を長年探しておりましたところ。1974年に日本のGreco社から出たコピーモデルを先日ようやく手に入れることが出来たことで感激のあまりのレビューとなった訳でありまして、このしょぼいサウンドこそ私の探していた原点であったということです。何もレビューになっていません。ボーナストラックは必要ないなぁ・・くらいですかね。
Living Legends of Rock & Roll [DVD] [Import]
リージョン1という難点を除けば、もっともコストパフォーマンスの優れたミュージックDVDのひとつといえます。何しろ、今もバリバリの現役であるSTYXやクリストファー・クロスはもとより、御大マーク・ファナー(GFR)、ジョン・ケイ(ステッペンウルフ)が登場し元気な姿を見せてくれます。タイトルにある”生きた伝説”とはよく言ったもの。(しかし、久々に見るマークの拳を突き上げるシーンは実にかっこいい!)これら超ベテランと若いサポートメンバーのコンビネーションも絶妙で、オリジナルナンバーを彷彿させる堅実な演奏が印象的。他にも70年代、80年代のロックシーンを盛り立てたバンドが数多く登場し、ほのかな感動的を与えてくれます。
Grand Funk
邦盤は1970年2月リリース USでは1969年12月
3作目「Closer To Home」を聴いて驚き、慌てて買いに走った中学二年生の自分が懐かしい。2作目は出だしからもっとワイルドな音だったので「こりゃいったいなんなんだ!?」と呆然として聴いていた。
「孤独の叫び」はヘッドフォンをして大音量で神経を集中させて1音1音圧倒されていた。演奏力云々をいう奴等が当時からプロもアマも多かったが、彼らは恐らく既に演歌を聴いたり廃業しているだろう。このシンプルな力強さこそがROCKなんだってことを、当時認められなかったのは全く以って歴史的誤算。テクニックの前にエモーションでしょう!。Rock本来の根源的な定義である、その熱さ、躍動感が全て詰っている名盤。銘盤。命盤。
そしてこのジャケット。赤地に白抜きでWild極まりない3人の姿である。RockAlbumのジャケットでストレートに内容を伝えている傑作である。同年11月の「Live Album」も同様。格好良すぎて嫉妬する。
Greatest Hits
英国ハード・ロック全盛期であった70年代初頭において、唯一それらに真正面から対抗できた米国のバンドがこのGRAND FUNK RAILROAD。ここ日本でも豪雨の中の後楽園球場で行ったライヴは現在でも伝説の一つとして語り継がれていますが、本作はそんな彼らが残した豪快で明解で痛快なM1、M5、M6、M7、M8、M13、M14などの如何にも“アメリカらしい”永遠の名曲の数々を収めたファン納得のベスト盤。コレを聴いて、エアロスミスやキッスなどの後続の多くの米国のバンドが歩んだその栄光の道を切り開いた彼らの偉大さに気がつけたなら、彼らの真骨頂とも言える姿を捉えた1970年発売のライヴ盤『Live Album』もオススメします。