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勇者のくせになまいきだ:3D
ゲームの基本システムは一作目から変わってはいませんが、
前作まで有効だった偏った戦法が軒並み弱体化しています。なので、
今作では新要素含め、利用出来る物を余す所無く利用する、
そんな工夫が無くてはなかなか安定して勝つことはできません。
ゲーム中で魔王が、「かつて作り上げた戦術だけにこだわっては
進歩がありませんぞ」といった趣旨のことを言うのですが、
まさにそれがこの続編の意図だと受け取りました。
当初、この言葉を前向きに理解していたのですが、プレイするうちに
そんな綺麗な話でもないと思えてきました。とにかく最後まで勝ち進むには
アレをしないとダメ、コレをしないとダメで、関係の無い遊びをしている
余裕があまり無いのです。様々な道具の利用を半ば強制的に求められた結果、
自分で道具を選ぶ自由が無くなってしまったような印象でした。
正攻法でもいいし、偏った方法でもいいよ、くらいのゆとりが欲しかったです。
更には、基本システムを理解した一応の経験者である自分が、
最初のステージ群さえ手こずってしまう難度調整ってどうかなと。
これで初心者のことを考えているというのはちょっと疑わしい。
前作or2では、敵勇者の強さがほどよくランクアップしていき、
ステージも段々と長くなり、プレイヤーは徐々に達成感を積み上げていく仕様でした。
あちらのほうが遥かに初心者に優しかったのではないでしょうか。
腐すようなことばかり書きましたが、なんだかんだでハマってしまう
魅力は健在で、進化システムがストレスゲージを上げるだけという
目に見える簡単仕様になったのは自分にはありがたく、戦術に
組み込みやすくなりました。新種の魔物の働きや、知能程度による
行動変化も見ていて面白かった。(実際に強くなっているかはともかく)
また、ドット絵風(?)アニメーションによるエンディングムービーは圧巻でした。
これだけのもの見せられると本当に終わりなのかなと寂しくなります。
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僧正殺人事件 (創元推理文庫)
童謡マザー・グースの歌詞に見立てた連続殺人という、画期的な
アイディアでミステリの世界に新たな地平を拓いた記念碑的作品。
ひとつの法則に則って連続殺人を犯し、そうした異常性を誇示することで、
真の動機を隠すミスディレクションとするという手法は、本作以降、多くの
作品で用いられ、現代に至るまで連綿と、その発展的継承が続けられて
います。
原点たる本作で印象深いのは、犯人の動機が、意外と卑小で世俗的であること、
レッドへリングの泳がせ方がなかなか巧いこと、そして、何といっても結末で炸裂
する、名探偵ファイロ・ヴァンスの“逆ギレ”(笑)といったあたりでしょうか。
あのようにせざるを得なかったヴァンスに同情しつつ、そういえば、クイーンの某作でも
似たようなことがあったことを思い出し、なるほど、あれのルーツでもあったのかと認識
を新たにしました。
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NARUTO -ナルト- 疾風伝 不死の破壊者、飛段・角都の章 3 [DVD]
3年ぶりに鈴木博文が作画監督をつとめた302話から2週間後に早くも、また鈴木博文が作画監督をつとめ大変驚いた304話を収録した巻です。
304話はとにかくアクション!
133話以来3年半ぶりの松本憲生の本編参加に加え、あの西尾鉄也がおそらく初の本編参加!!
見応えや迫力では133話に劣るものの、
作画の丁寧さや、安定度ではこちらのほうが上。
松本憲生パートのためとしか思えない水を出すところはニヤリととしました(笑)
でもやはり、若林演出ほどの凄みはさすがにありませんが、そんなところまで要求するのは贅沢な話です。
原画陣の豪華さはNARUTO史上最高!!
西尾鉄也の参加という嬉しすぎるサプライズもあり、
文句なしの素晴らしいアクション満点304話は必見ですよ!
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還って来た紫電改―紫電改戦闘機隊物語 (光人社NF文庫)
著者の宮崎勇さんは現存する元海軍戦闘機乗りとしてはかなりの経験を有するお方なので
色々な体験が綴られてるかと思いましたが、残念ながら他者との共著となっており
(おそらく宮崎さんはインタビューに答えたのみで、文章は共著者が書いたのでは?)多少の
知識のある人間には少々回りくどい表現があったり本人の記憶違いからくる日付の間違い等を
そのまま書いていたり等々少々残念な内容になっています。
個人的には343空時代の話よりも激烈な体験をされたであろう南東・マーシャル方面時代の
話をもっと突っ込んだ内容にして欲しかったです。
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飛べ!イサミ DVD-BOX 上
いやはやなんというか、私が見たのは確か中学生頃だったと思うのですが、やっぱりわくわくしてましたねぇ。コレ。
小学生はコレくらいじゃなくちゃイカンヨ! とか思いつつ、城が○○かよ! とか突っ込みたくなったり。童心を揺さぶる内容が熱い!
小学生時代をおとなしくすごしたひとにお勧めっス!
飛べ! 社会人!