永遠の0 (講談社文庫)
父が海軍航空隊の飛行予備学生だったので、小さい頃からその頃の話はよく聞かされて
いましたが、この本を読んでみて改めて太平洋戦争の現実ををまるでドキュメンタリー
映画を見ているかのようなリアルさで体験させていただきました。
現在の日本の姿とその当時の姿が、物質的にも精神的にもあまりにも違う事を再認識する
と同時に、現在今ある自分達が数多くの人々の支えの上に成り立っていると感じました。
小説の形をとっていますが、それは戦争を知らないより多くの世代へもこのことを知らせ
たいという作者の情熱から出た、非常に細心の注意を払った手法ではないかとも思いました。
この本ではこの手法が非常に有効にかつ非現実性を最小減に抑制した形で読者へのインパ
クトとして結実していると思います。
このような至難なお仕事をされた作者の情熱に心から敬意を表します。
私の娘のような、何も知らない世代にぜひ読んでもらいたい一冊です。
Nate the Great
少年探偵Nateシリーズの第1弾です。
探偵小説といっても、別に殺人や誘拐が起こるわけではなく、
友達のなくしものを探すとか、そんな日常的な出来事。
しかし、Nateはひとたび事件が起こるとトレンチコートを身にまとい捜査へ向かいます。
今回は友達のAnnieから依頼を受けて、犬の絵を探しに行きます。
「なんだそんなことか」と思われるかもしれませんが、
Nateはそんな小さな事件にも真剣に向き合って、見事な推理で解決に導きます。
その姿が微笑ましくもあり、
しかし、何か大切なことを教えられたような気分にも、ちょっとだけなったりします。
子供のくせにかっこつけたハードボイルド風の言い回しや、
シリーズが進むにつれて次々と登場する個性的なキャラなど、
読み進めるに従ってじわじわとにじみ出てくる魅力が、このシリーズにはあります。
英文は短いセンテンスで構成されており、単語のレベルも平易なので、
英語学習をしている初級者の方にもおすすめです。
ハルウタ
通算23枚目となる今作は、映画「名探偵コナン 11人目のストライカー」主題歌に起用されています。
シングル曲では久々となる江口亮氏アレンジの躍動感あふれるポップチューンで、少し前のいきものがかりを思わせるテイストだと感じました。
作詞作曲を担当した山下さん曰く、コナンの蘭と新一の2人をイメージして書いた歌詞なんだそうです。
普段コナン映画は観ないのですが、この曲がどんな風に流れているんだろうと気になり、観に行きたくなりました。
名探偵コナン 75 (少年サンデーコミックス)
こちらを買っている人はねんどろいどぷちの完成度が気になると思うので、そちらを中心に感想を書きます。
※普段フィギュアとか立体物をまったく買わない+詳しくない人から見た感想なのでご注意
価格が安いので少し心配でしたが杞憂でした。よくできていると思います。
全長7センチ弱(台と頭のヘタ含む)で、首と両肩が動くのでポーズを少し変えられますよ。
ユニフォームやサッカーボールの模様まできちんと再現されていて重要な眼鏡も綺麗に作られています。
青山先生独特の瞳の描写を忠実に再現したうえでのデフォルメになっており非常に可愛いです。
さっそく机の上に置いてにまにましてます(●'∀`●)
ただ、実物が届くまではボールと足の裏に固定棒を差し込む仕様だと思っていたのですがそうではなく、
背中のユニフォーム部分に固定棒を突っ込み、それを台へ差し込む仕様なので、
背番号の1と0の間隔があいているのが後ろから見た時にカッコ悪いのが残念かな。
あと、頭の前髪と後頭部を引っ付けている丸い繋ぎ目みたいなのは、気になる人は気になるかもしれません。
頭が重いせいかちょとバランスが不安定なのも気になりますが、ねんどろいどぷちってこんなものなのかな?
フィギュアとかに詳しくないので、組み立てに5分くらいかかったあほな私ですがこれ以外に不満はありません。
まあ、上の写真どおりの完成度です。
可愛いのでセブンイレブン限定版も買おうかなぁ〜(●'∀`●)
個人的に価格と完成度が良いのでシリーズ化でいろんなポーズや格好をしたコナンを作ってほしいと思いました。
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75巻本編の感想ですが、千葉刑事のエピソードが面白かったです。
哀ちゃんの「どうして私達の周りの刑事って、奥手で鈍感で世話の焼けるクソバカ野郎ばっかりなのかしら?」
という台詞に吹きました。哀ちゃんひどい(笑笑笑)
この巻では世良につづき、新たな探偵も登場し、ますます目が離せない展開のコナンです。
ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
それほど「書」というものに執着しない自分のような人間からするとあまりトリビア的な知識に興味はもてないのですが、それでも楽しめました。
ただ、ここのところ図書館や書店、古本屋等を舞台にした小説というのがジャンルと呼べるまでに数を増やしていますが、その中ではミステリーとしては圧倒的に甘いです。自分のようなミステリー初心者にさえ先を読ませるようではまずいと思います。
よって☆は小説として3.5、ミステリーとしては2くらいの評価で。