リートフェルト シュレーダー・ハウス−1923 オランダ (World Architecture)
リートフェルト展が開催されたのは2004年だったが、そのリートフェルトのユネスコ世界遺産のシュレーダー邸の本である。A5版の小ぶりで67ページの軽い本だ。しかし、全ページ、カラーでこのシュレーダー邸だけの本なのである。
写真は建築写真家の宮本和義氏、解説は建築家・栗田 仁氏だ。
大きな写真は見開き、十分な迫力だ。とにかく、一つの小さな住宅が縦横無尽に写真になっているという感じなのだ。
「モンドリアンの絵画を立体に翻訳した住まい」と題する栗田 仁氏の解説も、長崎出島とリートフェルトの関係から、日本民家の「田の字型平面」をシュレーダー邸に見る等、ユニークな視点から面白く語られている。
全文、写真解説も含めて英訳が併記され、なかなか国際的な本なのだ。
このバナナブックスは、ワールドアーキテクチュアーシリーズとして世界の名建築をシリーズとしてつ刊行されるとのことだが、気軽に手に取れる楽しみな建築本である。
リートフェルトの建築
外観のみならず、室内のリートフェルト氏設計の家具の色合いも建物とあっていてフォルムが美しいです。可動間仕切りの開閉時両方の写真で比較することができ、どのように間仕切りが収納されてワンルーム(オープンスペース)となる仕組みになっているのか写真と平面図でよくわかります。