1/48 MiG-3 初期型
タミヤ、ハセガワなど、めぼしい日本メーカーにはラインナップにないMIG-3。中国メーカーは初めてでしたが、なかなかパーツの組み合わせもよく、パテはほぼ不要です。リベットの表現もタミヤに劣らない精巧さ。説明書や色指定はハセガワ慣れしたひとならスムーズに進行します。しかし、デカールがなかなかチープなので、私はタミヤのドイツデカールを使い、資料をもとに、鹵獲仕様にしました。長いノーズが美しいミグ、買って損はありません。値段はなかなか生意気ですが、品質も本物でした。おすすめです。
Mikojan-Gurievitch MiG-1/Mig-3
ソビエト空軍戦闘機MiG-1/MiG-3の資料本です。
MiG-1はA.ミコヤンとM.I.グレビッチ(ミグ)が作りあげた最初の戦闘機です。ミクリンAM-35Aエンジンを搭載したポリカルポフ設計局のI-200案を元に開発され、I-200試作機は1940年5月に初飛行。3000機以上が生産された改良型のMiG-3は、燃料搭載量が増えて航続距離が延び、最大速度640km、実用上昇限度12000mと、当時の一流戦闘機の性能を発揮します。しかしエース搭乗のBf109F/Gが相手では、本機でも分が悪かったようです。
本書は全160ページで紙質も良く、開発経緯や戦歴、1/72中心の各型変遷図、木金ハイブリッドの機体構造、AM-35Aエンジンや武装、さらに試作だけに終わったI-210〜I-231の解説にも紙面を取っています。航空ショーで展示されるMiG-3後期型のカラー写真は、コンパクトな外形や尖がった機首、コクピットや脚周り、脚収納庫内などの細部まで捉えています。なかなかカッコいいです。大戦中のクラッシュした写真にも興味深いものがあります。カラー側面図集は80種類以上の労作で、様々な塗装は見ていて飽きません。
MiG-3 Aces of World War 2 (Aircraft of the Aces)
本書はMiGの最初の量産機であるMiG-3の戦いぶりをエースを中心に述べたものです。
著者のドミトリー カザノフ氏のOsprey社のLa-5/7 vs Fw 190: Eastern Front 1942-45 (Duel)の内容から期待していましたが、その通りの内容だと思います。
構成はMiG-3の開発のあらまし、開戦時、レニングラード防衛戦、モスクワ防衛戦、海軍航空隊に分けての実戦歴が述べられており、本文の途中でカラー塗装図8頁を収録して89頁(2頁はMiG-3のエースリスト、上位撃墜者がそのままMiG-3で戦死してしまうのは過酷な戦いぶりがうかがわれます)にまとめています。
他誌では欠点ばかりが指摘される本機ですが、開戦時新世代の戦闘機(Yak-1、LaGG-3、MiG-3)の中では最も数量的には多いので他の機体が揃うまで激しい戦いを繰り広げたことが分かり、今までのMiG-3とは違う姿が読み取れます。
・できる限りの戦果と相手の損害との比較がされているのは最近の傾向に沿ったものですが、本書ではドイツは勿論、初めてフィンランドの公文書との比較がされており、有名なフィンランド第24戦隊フィンランド空軍第24戦隊 (オスプレイ軍用機シリーズ)のバッファローとレニングラード軍管区のMiG-3との空戦2件を検証し、両軍に戦果の誇張があったことを指摘しています。またMiG-3のパイロットがHs-126B偵察機を強制着陸させて乗員を捕虜にしたという通常なら眉に唾を付けるようなエピソードにも、該当するドイツ側の損害を提示することで真実味を与えています。
・他誌でも紹介されていますが、緒戦時にテストパイロットのみで編成された戦闘機連隊2個(第401、第402)を編成したものの、隊員であったマルク ガライが指摘しているように「MiG-3をうまく飛行させることはできても、実戦のかけひきを知らない」ので期待された程の戦果を上げずにいたようです。
・また比較的初見の写真も多く収録されています(本来MiG-3の尾輪は引き込み式でタイアの一部が露出しているのですが、本書に収録された飛行中の写真では全て固定して飛行しています)。
その他にも過去の他文献で指摘されている事実に対して、それを否定するような事実も明らかになっており第二次大戦のソ連機に関心のある方にお薦めです。
本文に二点不具合があるので、それも指摘しておきます。
1)8頁に同じ文章が二度繰り返される誤植があります。
2)33頁の写真のキャプションにあるShkAS機銃を12.7mmとしていますが、ShKASは7.62mm機銃で、12.7mmはベレジン(U)BSmm機銃です(因みに、この機銃弾は有名なブローニングM2機銃の弾丸より重量が重く、200mで20mmの装甲を貫通する徹甲弾、同距離で15mmの装甲を貫通後に破裂する徹甲焼夷弾、M2と異なり炸裂弾が用意されていますが弾丸の長さが長い為、M2の弾丸との互換性はありません)
Mig-29(ミグ-29) MD 【メガドライブ】
全編メガドライブで3Dにした根性がすごい。かなり描画スピードが遅く遊ぶのは辛い。今ではドリームキャストで、F355、クレタク、オラタン、などほとんど同じものが動いていますが、当時家庭用ゲームの性能はこの程度でした。いい時代になった。