ライフ・イズ・ビューティフル [DVD]
あなたを愛するということ、こころの底から愛するということ、その愛のためにあなたを守りぬくということ、そして愛するあなたが苦しくならないようにそっと包み込むということ、それがこの作品のテーマだと思います。
少なくとも形だけでも、少なくとも見えるところだけでも、ウキウキする気分であり続けてもらいたい、あなたに生涯のすべてをかけて想い続けたい。
そんなきもちにあふれた愛の物語です。
愛は、生涯の伴侶として決めた”お姫さま”であるあなた。
そして、息子よ。
軽快なコメディタッチで繰り広がる物語から生まれてくる感極まるこころの内側の思いがひしひしと感じられてきます。
愛するひとを安心させるために、そう、まるでピエロのように、にこやかにしつつも、内面では必死に守り通すという、すごく悲しい物語を最大限にポジティブな表現により描写しています。
それゆえ、見る側にとっては、自然と涙がポロポロと滴り落ちるのです。
ご家庭で、ゆっくりと、存分に味わえる絶品の映画です。
ぜひ、おススメします。
ライフ・イズ・ビューティフル (角川文庫)
なたにとって、わたしにとって、一体、人生で最も大切なことって何なんでしょうか。 この作品はハッピーエンドでもなく、 第二次世界大戦時のユダヤ人捕虜収容所での ひとつの家族、という重い題材にした映画なのですが、 監督で主演のロベルト・ベニーニ演じる父・グイドの まさに「名演技」で、死とは対照的な、 「生きる動機」を与えてくれます。 上映2時間の間、こんな極限の状態においても なんどもお腹を抱えて笑うのは、 グイドが息子の命を守るだけではなく、戦争という 恐怖体験からわずか6歳の息子の心を守るためになされる業でした。 父・グイドとの死をもった永遠の別れは息子・ジョズエには 悲しいことではあるけれど、 彼のこの先の人生にグイドとの信頼関係が永遠に生き続けることでしょう。 グイドの「生きる動機」は愛する家族を守ること、そして喜ばせることです。 「信頼」を礎にした心の関係に、きっと癒されるはず。
ライフ・イズ・ビューティフル [DVD]
ユダヤ人であるが故に終戦間近の過酷な絶滅収容所に収容された家族。
父・母・息子・叔父のうち労働力として不要な叔父は早々とガス処理されてしまう。
そんな本来なら寿命がいくつあってもたりない環境の中で父は数々の奇跡としか言いようの無い行動を起こし本来なら『一等賞の戦車』どころか早々に銃弾をプレゼントされてしまうような事態を切り抜け、ついには『嘘』を真実にしてしまう。
たしかにこの映画を観ると父であるグイドの人生は素晴らしい輝きを見せ付けて来る。
ただ、あの時代あのような場所で何百万という人々のほとんどが元の生活に戻るという『奇跡』を待ち望むも、絶望を突き付けられ無残に死んでいった事を思うとただただ切なく、当映画の『奇跡』に素直に感動する事ができなかった。
ライフ・イズ・ビューティフル【字幕ワイド版】 [VHS]
この映画の前では、どんな言葉も陳腐です。
いつ殺されるか、という収容所生活の中で、幼子の魂を守る
ために嘘をつき演じ続ける父親。
親である人もそうでない人も、すべての人が見る価値があります。