Solitaire
オーストリアのシンフォニックメタルバンド、エデンブリッジの2010年作
すでにデビューから10年、名実共にフィメール・シンフォニックメタルを代表するバンドとなった。
壮麗なオーケストレーションから幕を上げる本作も、これまで通りのきらびやかなサウンドで、
サビーネ嬢の美しい歌唱を中心に聴かせる、耳心地の良い女性声シンフォメタルが詰まっている。
楽曲アレンジにはバンドとしての円熟と、自信に満ちた力強さと余裕を漂わせていて、
美麗にしてクラシカルな優雅さは、かつてのNightwishのような輝きを放っている。
サンライズ・イン・エデン
オランダのシンフォニックメタルバンドの1st。ソプラノVoで歌うタイプでよくあるタイプ…というは今の話で当時はまだ数が少なく貴重な存在であった。劇的に攻めるのではなく、あくまでも壮麗さを重視し、曲の美的世界観を披露している。歌は上手いがサウンドがとにかく迫力不足でスロー〜ミドルの楽曲は正直ダレを終始覚える。この手のマニアならばいいのだろうが…"
Grand Design
メロスピでシンフォニックなもの、なら聴けるがシンフォメタルそのものは……と考えていた僕のメタル常識を覆した作品。オーストリアの女性Voバンド、5枚目のスタジオアルバムである。
メタルとして聴くならばいささか迫力には欠けるかもしれないが、彼女は声の透明感が尋常でない。つややかに伸びる声は、それほど特徴的ではない曲との相性も絶妙で、声が楽器を引き立て・楽器が声を引き立てるという見事な補完関係となっている。結果、とてもバランスのいいきれいな楽曲群となる。比較的アップテンポなTr3、Tr5は、何度でも聴いてしまいたくなる中毒性がある。オススメ。
声を引き立てるための楽器隊、と書いてしまったが、リフマニアにはヨダレものの泣きメロ刻みも高評価。