ギルバート・グレイプ(日本語吹替版) [VHS]
主人公ギルパート・グレイプの心の叫びが、ちょっとずつ観てる人間に伝わってきて、とても悲しくなったり、やりきれなくなったりします。ラッセ・ハルストレム監督の上手い演出とジョニー・デップの演技力(昔から上手い!)。ジュリエット・ルイスは不思議ちゃんな役だけど、とってもコケティッシュ!ディカプリオの知的障害者を演じているとは思えないリアルな演技!
そのせいか、淡々と物語は進んでいくのに、何故か面白い。キャストを見ただけでも購買意欲が湧いてきませんか!?私の大好きな映画です!
ギルバート・グレイプ;WHAT'S EATING GILBERT GRAPE [DVD]
こっちまで息苦しくなるようなギルバートのつらさを、淡々と大げさにすることなく演じたジョニー・デップ。
多分彼のなかで最高の演技である、脳に障害を持った弟アーニーを演じたレオナルド・ディカプリオ。
さわやかな風のような少女ベッキーも、ジュリエット・ルイス以外には考えられない。
全ての登場人物が、たまらなくいとおしい。
ヒューマンドラマでこれ以上の作品にはいまだにお目にかかれない。本当に素晴らしい映画。ただのいい話じゃないんです。
人の心のきれいなところだけじゃなく、残酷さや、ふとしたことで湧き上がってしまう毒もさりげなく描かれている。
全てが劇的に変化したり、うまくいったりする夢物語じゃなくて、現実的なもどかしさのある、地に足のついたお話。
だからこそ、最高に美しい映画になったんだと思います。
ギルバート・グレイプ
実は、さっきまでジョン・アーヴィングの作品かと勘違いしてました。
映画が話題になったので原作を読んだはずなのに、すっかり勘違いしてました。それはともかく、アメリカの田舎の青春ってほんとにこんなに退屈なんでしょうか?家族という重たい枷と自分の将来。もっと自由でいいはずの毎日。それでも希望を見つけつづけるのは才能がいるんだと思わせる作品。知的障害者およびその家族に対して、この国はまだまだ偏見と差別に満ちている。それは異なるものを排除することでしかアイデンティティを維持できない国民性ゆえと思うのは悲しすぎるけど。
ギルバート・グレイプ;WHAT'S EATING GILBERT GRAPE [DVD]
ジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオ。
この二人の対照的な演技が光る作品だと思います。
動であるディカプリオを静であるデップが見事に受け止めています。
『パイレーツ~』で大活躍のデップですが、こんな静かで地味な役をこなすことのできる彼に、とっても好感が持てます。
またディカプリオのバッタを殺してしまい泣き喚くシーンなど、彼のすばらしい才能に拍手を送りたいです。
何度見ても新鮮な気持ちになれる、オススメ作品です。