太宰府天満宮の謎―菅原道真はなぜ日本人最初の「神」になったのか (祥伝社黄金文庫―日本史の旅)
近年、パワースポットが話題になっているが、この太宰府天満宮も隠れたパワースポットである。
風水でいうところの大陸、半島からの龍脈のポイントになる龍穴が太宰府天満宮という。陰と陽の二つのパワーのうち、陽の気が集まっているというが、それは試験合格や立身出世につながるという。
学問の神様である菅原道真を祀っているから太宰府天満宮に参拝するだけではなく、風水上からも試験合格のパワーをもらう場所であったということになる。その太宰府天満宮と周辺の見どころを集めたのが本書になるが、コンパクトに過去からのことを読み易く記述している。
また、学問の神様太宰府天満宮という呼称が定着しているからか、この太宰府天満宮の延寿王院が幕末維新の策源地であったことを知る人は少ない。三条実美が三年余りもここに滞在し、西郷隆盛、伊藤博文、坂本竜馬も倒幕の密議のために訪れたという。
細かい部分での間違いが散見されるが、全体としては興味深い内容としてまとまっている。
刀伊入寇 - 藤原隆家の闘い
歴史小説だと考えるには、
ちょっと登場人物がオールキャスト過ぎて、やりすぎ感がある。
でも、平安時代が舞台の時代小説なのだと考えれば、
ドラマチックで面白い。
この小説の要は、
都で道長が「望月の歌」なんぞを口ずさんでいるとき、
大宰府では外国の侵略を受けていた、
という一事。
なので、前半は題名とは裏腹に、
都の貴族たちの描写がダラダラと続く。
変人にして漁色家の花山院が引き起こす騒動に
巻き込まれていく藤原北家の人々が描かれている。
男たちの意地の張り合いや仕返しの応酬が延々と続いて、
「とい」という謎のことばと、謎めいた女が登場して
やっと伏線が現れた〜!という感じ。
さらには清少納言&紫式部や晴明なんかも登場。
たびたび起きる流血事件の描写を読んでいくと、
時代的には「枕草子」「源氏物語」の成立時期なのだが、
やってることは「平家物語」である。
後半に急展開で「刀伊入寇」が描かれる。
こうして物語として読むと、その被害の甚大さにあらためて驚く。
平安時代はホントに表の顔と裏の顔の落差が激しいなぁ〜。
もう少し最初から主人公を中心に描写して欲しかったのと、
小物的悪人の道長の造型にちょっと物足りなさを感じた。
また、源氏物語の創作エピソードは、蛇足だと思う。
読者によっては違和感が強すぎて引くような。
NHK「街道てくてく旅 山陽道~大宰府から平城京へ」サウンドトラック
真形テルコさんという方を存じ上げなかったのですが、もっともっと聴いてみたくなりました。インストゥルメンタルの曲も良いものがあります。
てくてく旅の内容もとっても良かったので番組を見ていた方にはさらにお薦めです。
西日本鉄道 全線 天神大牟田線・宮地岳線・大宰府線・甘木線 [DVD]
…宮地岳線(貝塚線)(^_^;)☆大牟田線ファンの人ゴメンなさい。
西鉄唯一の狭軌線。車両も西鉄特急と同じ色(関係ないか(笑))しかも廃止された西鉄新宮〜津屋崎間も収録。今となっては貴重な映像。見所はやはり廃止区間。
福岡の下町をゆったりのんびり津屋崎に向かいます。小生も福岡在住の時は宮地岳線をよく利用してました(^O^)懐かしい〜
他にも甘木線、太宰府線も収録。お得V(^-^)VなDVD。オススメします。