必殺サントラ・コレクション ぱちんこ必殺仕事人III
このCDを聞くとついパチンコに行きたくなります。特に確変大当り中に流れるBGM(必殺!〜荒野の果てに)は最高です。通常大当り中に流れるBGM(やがて愛の日<確変>が)もいい曲なんですが、気分的にあまり聞きたくありません。また、実機用オリジナル・アレンジBGMもボーナストラックに収録されていて感動します。個人的に好きな曲は、勇次ストーリーリーチBGM(『櫻の花のように』をアレンジしたもの)です。「ぱちんこ必殺仕事人3」にはまっている人におすすめします。
そして粛清の扉を (新潮文庫)
非日常的な内容のホラーサスペンス小説。
しかし、その非日常的な猟奇殺人が日常的に起きてしまうのが現在の日本。
肉親を平気で殺し、さらには死体に対しての様々な猟奇行為。
その日がたとえ命日だろうと、朝日は淡々といつもと変わらずに昇ります。
人間は心身の危機に直面した時、サブリミナルで拒絶反応が起こると言われます。
全身の硬直や、一時的に声が出なくなったりなど。劇中では生徒達が馬鹿にしたような態度をとりますが、これも一種の拒絶反応でしょうか。
下の方で、反応ができないのが落ち度と書かれた方がいますが、自分は全くそんなことを思いません。
自分が全くあれと同じシュチュエーションであれをやられたら、劇中と同じ行為をすると思います。瞬間的に現状を判断し、その状況に見合った最良の適正反応をとることができるのは、精々、軍人さんかマンガのなかの戦士だけでしょう。
人が人として描かれる猟奇殺人。
その裏にある人間の深層心理を、みなさんも一度手にとって読んでください。
マンガ 金正恩入門-北朝鮮 若き独裁者の素顔
本書は,気楽に読めるマンガの形をとってはいるが,著者,監修者ともに,北朝鮮に関する最高の権威であるらしい。北朝鮮の権力構造や金正恩の家系なども紹介されている。
長男の金正男が,当初後継者として育てられながら,やがて,それから外され,代わりに,異母弟の金正恩が後継者に選ばれていく過程が,大変分かりやすく解説されている。
この書によれば,長男の金正男は,北朝鮮がこのままではだめになると思い,改革しようとしたが,その考え方が金正日の逆鱗に触れ,逆に,父親の考えを踏襲する金正恩が後継者に選ばれていった。
したがって,金正恩体制化では,日本と北朝鮮との関係が,改善されることは,当面は期待薄のようである。
信長と消えた家臣たち―失脚・粛清・謀反 (中公新書)
谷口氏の本は、他のレビューにあるように事実を淡々と述べる傾向にあり、無味乾燥といえばそうだが、私はおもしろく読めた。
秀吉・光秀などの軍団長まで上がった家臣の影にはこのような死屍累々の家臣がいたということ、なかには万千代のように戦死しなければ織田家臣団のトップクラスに行ったであろう家臣もおり、秀吉の出世も幸運によるものが多かったと思われること、信長に叛いた家臣、粛清された家臣から、彼が仕えづらい君主であったことが読み取れること等自分の知っている歴史と組み合わせれば楽しく読めるのではないか。
戦国時代というが、実際にどんな風に大名の家臣がいたのかということの例ではないか。順調に勢力を拡大した織田家ですら、これほど家臣の入れ替えがあったということは、当時の人々が宗教にすがる、運を頼るということもなるほどと思える。
谷口氏がどのような方針で書かれているかわからないが、材料を出して、あとは読者に任せる、楽しめる人が読んでほしいということかと勝手に創造している