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秋元康 アートのすすめ 29人のゲストとめぐる美術館の楽しみ方 もう少しくらいアートに関して深い話を書いてるのかと期待していましたが、
そういうことは美術館に実際足を運んでみなさいと言わんばかりの紹介程度でした。
言い換えれば、この本を読めば、美術館に行きたくなる本であり、
「アートのすすめ」というコンセプトとしては的確です。
宣伝本ではありながら、石橋貴明、大島優子、篠田麻里子、岩崎夏海をはじめ、
秋元康と縁のある豪華ゲストとの美術館デートで、それぞれの立場とアートをリンクさせてる点は面白かったです。

國民の創生 [DVD] 第一部はアメリカ南北戦争を、第二部では南部での行き過ぎた黒人擁護政策に反抗したクー・クラックス・クランの活動を描いています。
この映画は物語自体というよりは、映画の技法により評価が高い作品らしいです。
それを裏付けるかのように、第一部での北軍と南軍の戦闘シーン、第二部でのKKKの黒人襲撃シーンは二十一世紀の今見ても大変迫力があります。むしろこの作品に及ばない戦闘シーンしか描けていない現代映画も多いはず。
そして主演のリリアン・ギッシュさん、大変お美しいです。自分はまだ大学生ですが、美しい映画女優と言われてもモノクロ映画の名女優さんしか思いつきませんね。イングリッド・バーグマンさんやオードリー・ヘプバーンさんとか。当時の画質の悪いモノクロ映画だと女性は美しく映りやすくなるだけかも知れませんが……

しかしこの作品の悪い点は…やはり露骨な黒人差別の描写でしょうか。無知な黒人たちを正義の名の下に天誅を加えるKKKの行動には、違和感を通り越して不快感すら覚えます。
とにかく、星4つなのはあくまで映画史におけるこの映画の位置づけを考慮したまでのことです。
ちなみに、作中に流れるゲーム音楽のようなBGMは個人的に好きです。

百物語 第6夜―実録怪談集 (ハルキ・ホラー文庫 ひ 2-6) 第六弾です。
今回は,「見える人」ごとに章立てをしているのが特徴です。
「見える人」は,好むと好まざるとに関わらず,怪異に巻き込まれてしまうようです。もっとも,彼らのおかげで,われわれ読者はしばし異世界に遊ぶことができるのですが…。

最終章は,特定の人ではなく様々な人の体験を集めているのですが,著者を含む体験談である「う○こ」ネタが面白い!
客観的・事後的に考えても説明がつきにくい出来事で,かつ当人たちも恐怖を感じているのですが,本書から目を上げて冷静になってみると,「う○こ」ネタに不思議さや恐怖を感じている自分が著者の術中にまんまと嵌ったことに,はたと気づきます。本書を読んでよかったと(自虐的に)感じる瞬間とさえ言えます。

次回作にもサプライズがあれば,うれしいです。

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