天使行動 [VHS]
派手でパワフルなアクション、サスペンスとミステリー。香港映画ならではの面白さと興奮を、たっぷり見せてもらった。車ごと海にダイビングして、マシンガンでの大乱戦(特に、ヘリコプターに下げた縄ばしごにつかまって、マシンガンブッ放しながら登場したシーンなんか、感激の涙もの)のあとはビルの屋根から飛び降りて、カンフーアクションもあれば、最後は生き埋めからの生還・・・ さすが秀樹は最高にカッコよかった! ワイルドで、それでいてちょっとクールで紳士的、犯罪者には非情だけど心は優しいというヒーロー役は、まさにピッタリ。あとでTV番組で裏話も聞いたが、とにかく真剣で危険なシーンへの挑戦もマジだったからこその面白さであることがよくわかる。
さらに、ムーン・リーちゃんも可愛かったし(派手なアクションとのギャップがまたいい)、コケティッシュなエレイン・ルイも、ちょっと調子がいいけれど憎めない。リーダー・ジョンの冷静沈着さもカッコよかったなァ・・・ 敵組織の女ボスもド迫力。女同士のナマ喧嘩は本当にすごかった。登場キャラクターか、それぞれ個性的で魅力があるところがいい。
秘密諜報組織が犯罪シンジケートを壊滅させるというストーリーそのものは、単純といえば単純だけど、その中には男の友情やちょっとしたロマンスもあって、思い切り楽しめる作品になっていたと思う。映画なんて、面白ければいいじゃない、ヒーローはカッコよければいいじゃない、と思っている人には最高。ぜひ見てほしい。秀樹には、またこういうヒーロー役をやってほしいけど、日本では、こういう作品、できないのかなぁ・・・
バリスタイルの家―西城秀樹の快適アジアン生活のすすめ
バリに5000坪の敷地を友人と購入し、別荘を建てた著者。
建築と絵画への造詣の深さを披露し、家に対するこだわり、
そこでの過ごし方、お気に入りのバリ在住アーティスト、
お薦めレストランなどが紹介されている。
私もバリを旅行し魅了された一人だが、いかんせん読後の
印象は「よ、弱い…。バリにも建築にも絵画にも興味が
あるのはうかがえるけれど、当たり障りのない表現を
薄く広げている感は否めず、これではバリの良さも伝わら
ないな。結局は、西城秀樹のイメージ強化なのかな…。」
である。
しかしその面で言えば、プライベート別荘が写真と共に、
詳細に内部が紹介されている訳だから、秀樹ファンには
堪らないだろうと思う。
写真と文章の比率は7:3くらい。
残念ながら、観光ガイドにはあまり向かず、これからバリに
別荘を建てたい人へのハウツーにもなり得ず、建築本としても
物足りない。…といったところだろうか。
しかし、室内から望む椰子の木と芝の広い庭は、
なんとも羨ましい限り。一見の価値あり。
西城秀樹のおかげです (ハヤカワ文庫 JA)
書には八編の短編が収録されている。噂にはきいていたが、この人本物だ。これらの作品をジャンル分けするなら、一応SFになるのだろう。「終末の日」や「アンドロイド」や「未来の世界」や「ファースト・コンタクト」や「異世界」なんてものが描かれているのだから。
しかし、それと同時に濃密でかなりサディスティックなレズビアンの世界も描かれているのである。読み終わって印象に残っているのは、そっちの濃密な世界のほうだ。あけすけで、変態っぽい数々の名場面のみ頭に残っている。なんておバカな世界。笑える。表紙もバイブ持ってるし。男性からしてみれば、美しい女性同士が絡み合うレズビアンの世界は嫌じゃない。同性愛者ではなくても許容範囲だ。しかし、ノーマルな女性の方からすればレズビアンの営みは嫌悪の対象なのではないか?好き好んでそういうのが描かれる作品は読まないもの。だから忠告しておこう。本書は真正レズビアン小説集であります。それにちょっとサドマゾも加味されています。男性はその限りではありませんが、女性の方に関しては取り扱いには充分注意してください。しかしSFとしての体裁は保っておりますので、その方面のおもしろさもなきにしもあらずでございます。どんでん返しとまではいきませんが、ラストで少し反転するような作品もございます。全編に漂うユーモアもなかなか健全なもので、設定で笑わせるものから自虐ネタまで色とりどりでございます。「ああ、お姉さま」「かわいい子ね」「後生ですから・・・」これらのキーワードにピクリとでも反応された方は安心して本書をお召し上がりください。
西城秀樹 GOLDEN☆BEST
子供の頃、西城秀樹といえば、「うなり声」、「叫び声」、「裏声」が特徴で、「熱い、
激しい、うざったい」という印象を持っていた。ところが、今回、聞きなお
してみて、歌唱力と楽曲のすばらしさに「感激!」した。
ジャガーのように行き過ぎというか、イジラレ過ぎというような曲もあるが、
それは時代のご愛嬌。ブルースカイブルー、若き獅子たち、などのスケールの大きい曲を
歌い上げるヒデキの歌唱力に脱帽する。Youtubeで当時の映像と合わせて楽しむと
若きエンターテイナーとしての完成度の高さを実感することができるが、
最近のブルースカイブルーを歌っている秀樹には往年の「声の艶」は既に無く、
そのことが、尚更、このアルバムの価値を高めている。まさに、秀樹、感激!だ。
GOLDEN☆BEST デラックス 西城秀樹
西城秀樹さんのシングルA面をほぼ網羅した3枚組CDです。
これまで発売されてきた西城秀樹さんのベストCDからことごとく弾かれていた「エンドレス・サマー」がついに収録されました。
1980年の夏に発売されたこの曲は「ザ・ベストテン」では4位まで上昇したものの、
オリコンでは最高12位と久しぶりにベストテン入りを逃し全盛時のヒデキのシングルとしては
地味な印象はありましたが、個人的に大好きな曲で、ついにこの曲が良い音で聞けてとてもうれしく思っています。
内容的には冒頭に書いたとおりデビューから後期までのほぼすべてのシングルA面曲が実に62曲も収録されており、決定版的内容となっています。
私も中途半端に曲がダブっていた1枚ものベスト全て処分して本品を購入しましたが大満足しています。