金正日は日本人だった
本のタイトルを拝見して、本当にビックリしたのですが、中身を読んでみると、とても私には難しく感じてしまい、もともと知識が無いせいもあるのですが、全体的に「疑いが強い」というニュアンスなのかなと感じました。
さすがに断定するのは難しいと思いますので(もし本当だとしたら、先方は隠すことにいっしょうけんめいだと思いますので)、否定は簡単にできないなと思いました。鵜呑みはしませんけど、かなり疑いは何かしらあるのではないかと感じました。
インスタントラーメン発明王 安藤百福かく語りき
何だか「ツァラトゥストゥラかく語りき」のような題名だが、ラーメン王安藤百福が自身の哲学を語った情熱の書である。浅間山荘事件が起きた時、私は高校生だった。その時、山荘を取り囲んだ警察隊が常食としていたのがカップヌードル。理由はお湯さえあれば簡単に作れて、しかも体が温まるというものだった。これが口コミで広がり、カップヌードルは一躍ヒット商品となった。何が幸いするか分からない。今や、カップヌードルは世界中で愛食されている。これを安藤氏は「人類は麺類」と言い放つ。
カップヌードルを開発する際、安藤氏はエビを入れる事に拘ったと言う。日本人のエビ好きを見越してである。そして、氏の開発の基本コンセプトは「私はラーメンを売っているのではない。お客様に"時間"を提供しているのである」。だが勿論、上述の通り味も大切にしているのは言うまでもない。「Time is money」という言葉は英語にもあるが、これを徹底させ、更に質も落とさないというのが信条である。
机上の論では無く、長年の汗と努力の結集で即席麺を世界に広めた人の言葉だけに重みがある。即席麺の発想に辿り付くまでだけで48年間掛かったと言う。まさに即席ラーメン道を極めた麺男が語る箴言の書。
食べて悪い油 食べてもよい油 (静山社文庫)
この本のレビューで、
「今回は食用油ですね。やれエコナとかトランス脂肪酸とかあったから、ネタとしてはいい感じだったんでしょうね。
でも中身見ると結局「買ってはいけない」以来のジャンクフードやら企業生産物の批判に終始しちゃってる。
しかも体にいい油がどういう油かの説明は、これまで伊達友美とかが言ってきたこととほとんど変わらないですしね。
要するに、二番煎じ以外の何物でもない。 」
と書いてあるのを見かけましたが、事実としてはおっしゃるとおりなのかも知れませんが、僕はそこを差し置いても、どんどん新しい本を出すべきだし、それによってひとりでも多くの人に、油なら油の弊害(あるいは種類によっての長所)を知ってもらった方がいいと思います。
というのは、図書館などでこの手の健康の本を手にすると、見た目が古い本だとなんだか中身も古いような気がしてしまう点。
そして、研究が進歩しても、新しくわかった事実というのはせいぜい1つか2つしか無いというのが通常でしょうから、まったく目新しい画期的な本を1冊丸ごと書き下ろすというのは、実際問題ムリだろうと思うからです。
この方の意見に従って本を出していくならば、五年も十年も待ち続けて(あるいはもっとか?)、ようやく目新しい理論や研究が1冊分たまってからでないと本が出せないことになってしまいます。
しかし世の中に生きているのは、自分だけではありません。僕らよりも若い世代の人たちが、連綿と後に続いているんです。そうした人たちのことを考えても、たとえ大半が焼き直しのような内容であろうとも、その人たちが初めてその本を手にして、なるほどと納得し、その中に最新の理論や研究がひとつでも含まれていたら、それで良しとすべきだと思います。
若い世代が、わざわざ図書館に行って、手垢のついた十年も前の健康本を手にするとは思いませんし、そうなると、その若い世代が創造した赤ちゃんたちは、なにも知らない若い親たちによって、食べるべき物ではない物を、善意で与えられるということになってしまう可能性があるからです。