白いトロイカ (1) (講談社漫画文庫)
水野英子氏は若手人気マンガ家の梁山泊と言われたあのトキワ荘唯一の女性住人であった。その彼女がロシア革命を下敷きに描いた作品。1964年当時の少女マンガはお涙頂戴の母子ものなどが主流だった。その中で、ロマンスを主軸にしながらも、こんな骨太の歴史物を描けるとは!その力量は今読み返しても充分読み応えがある!農奴の娘ロタ、実は両親は貴族で母は稀代の歌姫という本人も知らない秘密が。幼馴染のコサックのアドリアンは彼女を自分の命に代えても守ろうとするほどロタを深く愛している。そして革命を先導し、皇帝に反逆を起こす貴公子もまたロタを。歴史の渦に巻き込まれていく3人の運命は?この8年位あとに池田理代子の氏の『ベルサイユのバラ』が発表されたとき、水野氏の影響が確実に見て取れる。このように水野氏の後進作家への影響は多大なものがあるが、中途半端なお嬢さん芸のマンガ家が表面だけマネの出来るようなやわな世界ではない。池田理代子氏のよな歴史観やポリシーのある作家であってこそ影響を引き継ぐことが出来る。
【TROIKA】ドイツ・トロイカ/縦長ビジネスカードケース/名刺入れ
デザイン・色・素材に惹かれて購入しましたが、一般的な「横開き」ではなく「縦開き」なので、慣れないとスムーズに名刺を取り出せません。
また、厚みも意外にあるので、割とかさばります。
名刺は25枚ほど入るので、容量的には十分だと思います。
アルミのフレームにレザーが巻きつけてある構造(だと思う)ので、折れ曲がったりする事も無く、雑に扱っても大丈夫かと思われます。
自分的にはかなり気に入っていますが、「名刺の取り出し難さ」「厚み」で減点1とさせて頂きました。
チャイコフスキー:四季
ウクライナ出身のピアニスト、スビャトスラフ・リヒテルの一枚。
ロシア三大ピアニストの名に恥じない、憂愁のピアノ。
やはりロシアものはこのようなピアニストにふさわしい。
暗く、重く、しかし美しい。
ベスト・ピアノ100
勉強時に集中するためのBGMによさそうだと思い購入しました。
これだけ曲数があると、普段ほとんどクラシックを聞く機会のない私でも聞き覚えのある曲がけっこうあって嬉しくなります。
ただ何十年も前に録音された音源が結構あるようで、曲によっては音がこもっているような印象を受けたり、音量を上げたときにノイズが気になったりすることがありました。
わざわざ古い音源を収録するからにはきっと名演奏なのでしょうが、細かいことは分からないけどきれいな音を聴きたい! という方には向いていないかもしれません。
社長 島耕作(1) (モーニングKC)
取締役編の後期あたりからであろうか。この物語の魅力が急激に低下しているように思える。1つはストーリー展開が本シリーズを含む,かつての弘兼氏の作品で見たものが多くなっているだけでなく,台詞の言い回しまで同じであったりするからである。
良くも悪くも予定調和の流れには,作品だけでなく作者自身の限界も感じざるを得ない。これは批判的な意味でなく,これだけヒット作を出してきたのだから,人間として当然なのだが。
せめて島耕作が合併をめぐり,株主代表訴訟でボロボロになって表舞台から去っていく。これぐらいのどんでん返しがなければ。