中村天風の生きる手本―世界でいちばん価値ある「贈り物」 (知的生きかた文庫)
中村天風氏関連の著書を数冊読んでいますが、入門編という感じで楽に読めました。
天風氏を知らない、前知識無しの人でも割とすんなり読めて、しかし天風氏の唱える
生き方のイメージが掴める本だと思います。高校生の息子の為にもう一冊購入しました。
ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)
中国・朝鮮・日本等の大乗仏教圏には、原始仏教さらにはブッダ自身の言葉を反映しているパーリ語経典は「法句経」などの若干の例外を除いてあまり正確に伝わらなかった。仏教経典全体でも最も古いこの「スッタニパータ」も完全な漢訳が存在しなかったのは驚きである。だから中村博士が岩波文庫で上梓されている初期パーリ語仏典は非常に貴重な訳業であると評価しなければならない。岩波文庫で「法華経」「浄土三部経」を読めと言われれば、大変なことになる。「犀の角のようにただ独り歩め」このように中村博士によるこなれた翻訳であるこれら「スッタニパータ」などのパーリ語経典は、大乗経典の教理的なものは皆無で、まるで新約聖書のイエスののように、ブッダがじかに読者に語り掛け、胸を奥を強く打つ。
中村食品 河村さんちのキムチの素 中辛 270g
この手の物は初めて購入したのですが、キムチ鍋やチャーハン、野菜炒め、麻婆豆腐など使い方によってはとても役に立ちます。
味噌汁にいれてキムチスープにしてもなかなかいけます!
値段はちょっと高い気はしますが…まあ大目に見るということで。
あとは無添加ということで子供さんにも安心して食べさせられますね。
真田風雲録 [VHS]
関ヶ原の戦いで落ち武者狩りをする少年たち。
その最中、むささびのお霧は、人の心の読める少年はなれ猿の佐助と出会う。
10数年後、お霧(渡辺美佐子)たちは佐助(中村錦之助)と再会する。
豊臣と徳川の戦が迫り、諸国の浪人が大坂へ結集していた。
彼をリーダーとして大阪城に向かう。
そこで、有能な部下を探していた真田幸村(千秋実)に出会う。
佐助とお霧は愛し合っているが、心が読める佐助は「心変わり」も分かるので悩む。
彼らは誰のためでもなく己のために戦おうと決心し入城するが・・・・・・・。
原作は福田善之(青芸主宰)の舞台(彼と他2人で脚色)。
関西では公開5日で打ち切り。
撮影の方もかなり時間をかけ、会社から怒られたそう。
大阪夏の陣、冬の陣を舞台にしながらも、(当時とすれば)ポップな設定により、現代(当時の学生運動)の像を浮き彫りにさせている。
演出も妙に新しい感じ。面白い。でもメインストリームの面白さではない。
が、このような映画が傍流にあるというのは当時の映画界の層がまだ厚かったという証拠か。
この作品は従来の真田十勇士とは少し違う。
たとえば佐助が心を読めるようになった原因が、幼い頃隕石の光(放射能)を浴びたから。もう違う(笑)。
舞台を元にしているせいか、現代の小道具が出てくる。
由利鎌之介(ミッキーカーチス)が「ぎたある」をかき鳴らし唄を歌ったり、「この戦争が終わったら、本を書こうと思うんだけど、こりゃ当たるね」という台詞とか。
休戦した時に「ゴーゴー」(?)を踊ったり。そこに手に蝋燭をもった、淀君たちがあらわれ、汚らわしいと言い放ち、聖歌を歌いだす。
学生運動の影響がモロに出ているのが台詞。
真田幸村(なんと千秋実)が十勇士にあったときの台詞。
「お前たち『列』に加わらんかね」
あとは「味方の敵は敵」だとか。
脚本は豊臣方の動きしか追っていない。
そこで行われる様々な評定、裏工作、紛糾する会議。
豊臣方(反体制)はどのようにすべきか意見が分かれる。徳川(体制)がどういう動きをとるのかがほとんど分からない。
「見えない相手」が不気味な効果を上げていた。
豊臣は結局内部崩壊に近い形で崩れていく。この戦も学生運動同じ道をたどった(のか?)。案外この見立ては間違っていなかったのかもしれない。
徳川方の忍者服部半蔵(平幹二郎・・・・岡田真澄に見えた)らとの幻術比べみたいな戦いはちょっとしたミュージカル仕立て。徳川方の忍者隊(江口音也バレエ団)が黒い傘をくるくる回したりする(!)のがなかなか面白い。ステップの踏み方が稚拙だけど、それがまた良い。
時代考証はなっちゃいないが、それがウィークポイントにならず、逆に現代性が入ったことで妙に奇怪で面白い映画となった。風俗面は古びていても、作品自体の質は今観ても素晴らしいと思う。
渡辺美佐子が美しく、千秋実、佐藤慶が素晴らしい演技をする。