Verve Remixed 2 (Dig)
GotanProjectによる「Whatever Lola wants」のリミックスに興味を持ってremixedを聞いてみた。どれも素晴らしいのだけどもGotanによるアコーディオンの音色の物悲しさと怪しさが秀逸で、これはタンゴをやっている彼らだから(かつフランス人だから?)出せる音だと思いました。あとは、Jeffaによる「Black is the color of my true love's hair」も良くて、これによって波が引くようにアルバムが〆られてて、たいていもう一回リピートします。しかし、その後にUnremixedのアルバム(原曲たちのコンピ)を聞くと原曲のアーティストの才能に驚愕!良いものはどうやっても、いつの時代でも良いのだ。remixしたアーティストたちは苦労したんじゃないかな、この才能を料理しろって言われてもねぇ…と。
MiG-3 Aces of World War 2 (Aircraft of the Aces)
本書はMiGの最初の量産機であるMiG-3の戦いぶりをエースを中心に述べたものです。
著者のドミトリー カザノフ氏のOsprey社のLa-5/7 vs Fw 190: Eastern Front 1942-45 (Duel)の内容から期待していましたが、その通りの内容だと思います。
構成はMiG-3の開発のあらまし、開戦時、レニングラード防衛戦、モスクワ防衛戦、海軍航空隊に分けての実戦歴が述べられており、本文の途中でカラー塗装図8頁を収録して89頁(2頁はMiG-3のエースリスト、上位撃墜者がそのままMiG-3で戦死してしまうのは過酷な戦いぶりがうかがわれます)にまとめています。
他誌では欠点ばかりが指摘される本機ですが、開戦時新世代の戦闘機(Yak-1、LaGG-3、MiG-3)の中では最も数量的には多いので他の機体が揃うまで激しい戦いを繰り広げたことが分かり、今までのMiG-3とは違う姿が読み取れます。
・できる限りの戦果と相手の損害との比較がされているのは最近の傾向に沿ったものですが、本書ではドイツは勿論、初めてフィンランドの公文書との比較がされており、有名なフィンランド第24戦隊フィンランド空軍第24戦隊 (オスプレイ軍用機シリーズ)のバッファローとレニングラード軍管区のMiG-3との空戦2件を検証し、両軍に戦果の誇張があったことを指摘しています。またMiG-3のパイロットがHs-126B偵察機を強制着陸させて乗員を捕虜にしたという通常なら眉に唾を付けるようなエピソードにも、該当するドイツ側の損害を提示することで真実味を与えています。
・他誌でも紹介されていますが、緒戦時にテストパイロットのみで編成された戦闘機連隊2個(第401、第402)を編成したものの、隊員であったマルク ガライが指摘しているように「MiG-3をうまく飛行させることはできても、実戦のかけひきを知らない」ので期待された程の戦果を上げずにいたようです。
・また比較的初見の写真も多く収録されています(本来MiG-3の尾輪は引き込み式でタイアの一部が露出しているのですが、本書に収録された飛行中の写真では全て固定して飛行しています)。
その他にも過去の他文献で指摘されている事実に対して、それを否定するような事実も明らかになっており第二次大戦のソ連機に関心のある方にお薦めです。
本文に二点不具合があるので、それも指摘しておきます。
1)8頁に同じ文章が二度繰り返される誤植があります。
2)33頁の写真のキャプションにあるShkAS機銃を12.7mmとしていますが、ShKASは7.62mm機銃で、12.7mmはベレジン(U)BSmm機銃です(因みに、この機銃弾は有名なブローニングM2機銃の弾丸より重量が重く、200mで20mmの装甲を貫通する徹甲弾、同距離で15mmの装甲を貫通後に破裂する徹甲焼夷弾、M2と異なり炸裂弾が用意されていますが弾丸の長さが長い為、M2の弾丸との互換性はありません)
かみのみっ 3 (MFコミックス)
今巻で最終巻。
大まかなあらすじとしては前半はシフォン・バーンシュタインがエロ展開で大暴れ。
後半には神の実の秘密とそれにまつわる悲劇が明らかになります。
その他にもフレデリカの過去話なんかもあり、
短いながらも何とかまとめたな、と言う印象でした。
少し物足りなさも感じますが…。
Rockpalast - Legends Vol.3
アマゾンも真面目に商品検索して頂きたい。CDは出ているのはとうの昔から知っていたが、他社ではDVDが売られているのだ。待っていても一向にアマゾンでは扱う気配が無かったので別途購入した。あしからず。これは1979年4月ドイツのTV番組のためのコンサートでロリーギャラガー物も好評のシリーズです。曲目はCDと変わらないでしょう。
1 Hideaway 2 Messin' With The Kid 3 Walking By Myself 4 Mississippi Blues 5 Divin' Duck 6 Johnny B. Goode
7 Suzie Q 8 Drum Solo 9 I'm Ready 10 Rockabilly Boogie 11 Medley 12 Jumpin' Jack Flash
以上でして、少し画面で観ないと単調なところもあるので是非DVDを薦める。何と言ってもファイアバードを弾き捲くるジョニーのフルコンサートがマジに味わえるのですから。乗ってくるのは4の途中からで5以降はギンギンベロベロのブルースロックです。やはり体力が無いらしく曲によっては椅子に座って演奏しているのですねぇ。スライドプレイは名人芸の域であることが一見して判ります。8のドラムソロは凄かったですわ。
9と10はギターとベースを入れ替えて演奏するお遊びコーナーだがマァマァなんとか視聴できる。11,12は再び言うことなしの熱演でした。恐らく本作以降全盛期のジョニーを捉えた映像は出ないだろうと予想しますのでファンは買いましょうね。