濡烏
最近は、誰が書いても同じような萌え絵があふれ返ってるこの業界ですが、
杉菜さんの絵はやっぱり良い。美麗で繊細でカッコいい!もはや芸術的です。
しかし!
最後のエロ漫画のせいで、誰にも見せられないこの悲劇。
だが、それがいい。
WXIII 機動警察パトレイバー [Blu-ray]
原作はご存知「廃棄物13号」ですが、映画のメインテーマというのはむしろ原作では描かれていない映画オリジナル部分で、
映画のタイトルが「パトレイバー」でなければいけない理由がわかりません。
映画版はこのほかに2作品ありますが、パトレイバーのメインキャラクター達が最もおろそかにされているのがこの作品です。
完全に主人公は初めて見るふたりのデカです。シリーズでなかったら別なタイトルの方が自然です。
ですが、一本の映画として見終わった感想で言うと満足度は高いです。
近未来SFとさえ呼べないものになっていますが、ここで描かれているテーマは
かつてパトレイバーの単行本を買って読んでいた、
でも現在はいいオトナになっちゃった人々には、堪える話です。
それに主人公の刑事達や、ヒロインの大学講師もなかなかよく描かれています。
注目の特車二課の面々は、この映画ではあくまで大勢出てくるおまわりさん達の一部にすぎません。
ですが事実、彼らは英雄でもなく単なる「おまわりさん」なわけで、それ以上でもそれ以下でもありません。
賛否両論あると思いますが、シリーズがたくさんあるうちでは、このような描き方もアリなのではないかと思いました。
まんが極道 6 (ビームコミックス)
まんが極道でいつも感心するのは、作中作品がおもしろいことである。
メジャー漫画雑誌「コミック青虫」の看板作品「ザリガニ大決戦」は、おそらく、聖闘士星矢やキン肉マンのパロディと思われる。甲羅を背負った男たちが、技を叫びながら戦うのだ。
ゲーム化、グッズ化という、商品化のお決まりのコースを描き、連載は大団円を迎えた「ザリガニ大決戦」は、10年後に「世紀末」とつけて復活するが、往年のおもしろさは、すでにない。
しかし、ファンは、一度、好きになった作品を捨てることができない。つまらなくても、時代から取り残されていても、おもしろいと思っていたいのだ。かつてはおもしろかったが、今は、もう、つまらなくなった作品を捨てられず、ずっと読み続けるファンの心理を、よく描いてくれたと、DVD付き ああっ女神さまっ (43) 限定版を20年間読み続けている私は思うのだ。
THE IDOLM@STER MASTER BOX I&II
うれしい再販だけど、当方MASTER BOXはすでにIIは所有しているので、Iだけ欲しいため買うのは保留中。
確かに2枚とも所有していなかった人にはお得かもしれないけど、すでに片方のどちらかを持っている人は買いにくいのでは?
変に抱き合わせをせず、単品での再販を希望したい。
THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 05 如月千早
新曲をメインに。
目が逢う瞬間
千早のヴォーカルを前に出した、歌い上げるタイプの曲かと思いきや、
アップテンポに仕上げてきたのには軽く驚きましたが、
曲、詩、共に切なく盛り上がる内容は千早にぴったりですね。
まっくら森の歌は、再現度が凄いです。
元曲の世界観を壊してはいけない、という真摯な拘りが感じられ、
寂しく、不思議で、優しい世界観を深く理解した千早のバックボーンを良く捉えた選曲だと思います。
iは打ち込みが入って軽快さ、ポップさが加わりました。
明るく、前向きな曲ですが千早がとても自分を重ねて歌っているのが解ります。
新曲はどれも千早のキャラクターを捉え、歌唱力を活かしたものになっていますが、彼女の「内面の」成長も感じ取れる作りですね。
トークパートですが、
普段は自分の立ち居位置を崩さない千早に、ハイテンションで引っ掻き回す亜美真美という組み合わせはベストチョイスですね。
見事に千早のいつもと違った面と、本来の魅力を引き立ててます。
歌にひたすらに打ち込む強さと孤高さ、それゆえの危うさ、脆さが千早のイメージですが、
それでいて本人が自覚していない、歳相応の少女らしさが彼女の存在に深みを持たせてますね。
とにかく、千早(今井麻美女史)のヴォーカリストとしての確かな実力を感じられる一枚ですよ。
(個人的には今井麻美女史がファンだというさだまさし氏のカヴァーが聴きたくもあったのですが、アイマス以外でもいいので実現しないかなー)